オオイタドリ
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英名:giant knotweed
学名:Reynoutria sachalinensis / Polygonum sachalinensei
アイヌ語:イコクトゥ / ikokutu
分類:タデ科イタドリ属
栽培管理:収穫の必要以上に広がらないように栽培エリアを管理する、春以降は栽培エリアを特に刈り込む
河畔、堤防上、雑木林や住宅の周辺など十勝ではどこにでも生える大型の多年草。
イタドリの名は、打身の時葉を揉んで貼り付けると「痛み取り」になるというところからきている。漢名は「虎杖」
道内の至る所に群生していたため、新得町の屈足(クッタリ)や白老町の虎杖浜(コジョウハマ)などオオイタドリの群落を指す地名が多く残っている。 4月から芽が出始め、5月上旬には30cm以上になり食べ頃となる。高さ2~3mまで成長する。新芽をそのまま齧ると、シュウ酸の酸っぱさと少し青くさい、みずみずしいオオイタドリを味わうことができる。
8月上旬に開花するが、白色とピンク色のものがある。色の違う理由として、オオイタドリは強い光を防ぐためや、活性酸素種を消去するために茎や葉にアントシアニンをためるとされているが、それが花にも出ていると考えられる。 アルコールに48時間ほど浸漬すると綺麗なピンク色が取れ、甘いいちごミルクのような香りを抽出することができる。
花、種ともに比較的人との距離はある植物、多年草であるため、種になる前に刈り取ることで植生移動を抑える
<活用方法>
新芽の茎
5月中旬頃30~50cm程伸びた新芽をポキッと簡単に折れるところから採取し、葉と皮を剥き一晩水にさらす。その後軽く茹でてアク抜きをする。(皮が剥きづらい場合は先に軽く茹でてから皮を剥く。) アク抜きしたものは生でサラダなどに入れて食べられる。
食感を残したい場合、塩を揉み込んで軽く重しをして24時間冷蔵庫で寝かし脱水させ、アク抜きをする。その後水にさらして塩抜きを行ってから調理。
塩漬けで保存も可能。塩抜き後は炒め物などに入れて食べる。
https://vimeo.com/879060986
新芽の先端
そのまま天ぷらにして食べる。ムチムチとした食感が独特。
葉
乾燥させてお茶として飲む。
アイヌの人びとは干して尻拭い(オヤイケ)やタバコに用いた。