UXデザインについて
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記事作成日:2023/12/15
目次
1. はじめに
2. UXデザインって
3. 実際に使用されている手法
4. おわりに
はじめに
どうも~おはようございます!タニシTanishi.iconです!
皆さんは最近、自分が使っていて便利なものなどありますか?
私は最近購入した「Echo show8」が便利だと感じましたね~
Switch botを利用する人には必須アイテムだなと感じました!
今回は、このような便利なアイテム・デザインに関しての「UXデザイン」に関して話していこうと思います。
今回は「UXデザインの教科書」を読んだ感想みたいになりますね。
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UXデザインって?
端的に言えば...
ユーザーがうれしいと感じる体験となるように、製品やサービスを企画の段階から理想のユーザー体験(UX)を目標にしてデザインしていく取組みとその方論
ユーザーだけでなく企業にもうれしいデザインを実現するアプローチであることが言われています。
次は実際に使用されているたくさんの手法の中から3つの手法を紹介します!
実際に使用されている手法 3選
1. ペルソナ法
ユーザー体験のモデル化と体験価値の探索の中心的な手法の1つです。
ユーザー調査で得られた結果から、典型的なユーザーのゴール、態度、意識、行動などのパターンを導出し、ユーザーを代表するモデルとして仮想の個人を作る方法です。
目的
目的は主に3つあります。
1 異なるユーザータイプに焦点を当て、それぞれの固有のニーズに対応したデザインを追求することで、広範なユーザー層に受け入れられる製品やサービスを実現する。
2 製品開発に携わる関係者が、ユーザー像を曖昧にせず、具体的な例を挙げて共通理解を確立し、本来のユーザーに焦点を当てる。
3 デザインの進行中に生じる制約や対立する要求に対処するために、「ペルソナ」を基準にしてデザインの修正や選択を行い、常にユーザー中心の検討を重視する。
特徴
ペルソナ法では、実在の人物ではなく、ユーザーを描写・説明した仮想のユーザー像を作成します。このペルソナはユーザー調査に基づいており、質的な特徴や行動パターンに基づいています。重要なのは体験価値やモチベーション、行動パターンであり、単なる属性情報よりも重視されます。ペルソナは異なるゴールを持つユーザーグループから作成され、ユーザー調査に基づいていなければなりません。プラグマティック・ペルソナなどと呼ばれるユーザー調査に基づかない仮のペルソナもあるが、本当に市場で受け入れられるかは、単なる「架空の人」ではなくユーザー調査に基づく根拠のある「仮想の人」であり正確なペルソナが必要です。
実施の際の留意点やポイント
重要なのはユーザー調査から得られたデータをすべて用いて、複数のパターンを導出し、その結果として複数のペルソナを作ることの方が重要です。
複数のペルソナから開発の優先度をつけることが、ペルソナ法の最も重要なポイントです。
2. コンセプトテスト(シナリオ共感度評価)
プロトタイプの反復による製品・サービスの詳細化の1つです。
製品やサービスの企画のコンセプトを、言葉や絵、模型、ストーリーボード(絵コンテのようなもの)などで表現し、そこで表現されたアイデアを想定ユーザーに提示し、受容性や利用意欲などの反応を把握するユーザー参加による評価の手法です。
目的
目的は主に2つあります。
1 提案する製品やサービスのコンセプトが、想定ユーザーにとって受容性があるか、魅力的であるかを把握する。
2 コンセプトテストの結果をもとに、開発するコンセプトを修正したり、選定したりするための根拠となる情報を得る。
特徴
複数のコンセプト案に対して実施され、アンケートとインタビューの組み合わせが一般的です。調査協力者は提示されたコンセプトを見て、自身の経験で補う利用文脈を把握し、理解のされ方をインタビューします。評価は一つ一つのアイデアだけでなく、相対的な評価も重要視されます。また、混ぜられた既存の商品化されたアイデアを用意し、相対的な評価でそのアイデアを基準にどう評価されたかを解釈されることもあります。
コンセプトが具体化されていないため、調査協力者は自身の経験に基づいて利用文脈を補い、その上でコンセプトの良し悪しを判断しています。そのため、提示されたコンセプトからどのような利用文脈を想定したかを把握することはUXデザインにおいて極めて重要です。
実施の際の留意点やポイント
コンセプトテストの研究によれば、コンセプトの評価をより妥当に行うためには、2段階に分けて行うことが効果的です。第1段階ではコンセプトのバリューシナリオを提示し、「ニーズの合致度」「新規性」「魅力度(1回目)」「利用意欲(1回目)」を評価し、第2段階では利用シーンおよびアクティビティシナリオを提示して「共感度」「魅力度(2回目)」「利用意欲(2回目)」を把握します。このアプローチにより、利用文脈の影響を最小限にし、評定値の妥当性を確保できるとされています。魅力度と利用意欲の変化を分析することで、アクティビティの魅力を評価する手法も提案されています。
3. NEM(Novice Expert Ratio Method)
実装レベルの制作物によるユーザー体験の評価の1つです。
初心者の操作時間と熟達者の操作時間の比から、問題の含まれている手順を分析する手法です。
目的
目的として
設計者とユーザーの間に生まれる操作のギャップを客観的なデータとして抽出し、操作時間の比から操作性に問題箇所を効率よく発見することです。
特徴
複数の調査協力者、熟達者の操作時間の平均値を用いる必要があり、複数人で作成した制作物でないと効果がわかりにくい。
比率(数値)を用いてユーザビリティテストの結果を表現することができるため、問題点を可視化する方法として利用される。
実施の際の留意点やポイント
初心者の操作結果をユーザーの概念モデルと同様と仮定すると、熟達者の操作時間の比率を用いて概念モデルが一致しているかどうかを検証することが可能となる。
NE比は以下の式で表される。
NE比=Tn/ Te
Tn:初心者ユーザーが要した操作の平均時間
Te:熟達者ユーザーが要した操作の平均時間
Webサイトのようにタスクに対する正解手順にたどりつくまでに試行錯誤が非常に多く行われる場合は、正解手順の画面が表示されるまでの手順を「迷い」として、正解画面が表示されるまでの操作時間を合算 するなどの工夫が必要です。
おわりに
皆さんいかがでしたか?
文字だけで退屈しかもしれませんね...
今回紹介した本「UXデザインの教科書」は、詳しい説明として論文も紹介もされており、実際に実験のデータがある根拠のある話となっています。
これから、電化製品などの商品は、レビューのみ見て「お、いい感じだから買おうかな?」ではなく、実際に体験できるのであれば体験してみて「自分が」利用しやすいかどうかで購入を考えてみてくださいね!
それでは皆さんまたの機会に