JRA CM
https://www.youtube.com/watch?v=5WDv_gxC5hA
https://www.youtube.com/watch?v=bQy3m9OPixo
テイエムオペラオー
Dragon Ash - Lily
T Rex - 20th Century Boy
シンボリルドルフ
Casablanca - WHITE ASH
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kalei de scope - TK from 凛として時雨
テスコガビー
Buffalo Daughter - The Legend
75年、桜花賞。
後ろからはなんにも来ないと、
アナウンサーは三度叫んだ。
10馬身でもおさまらない、
歴史的大差のゴール。
テスコガビー。
スピードの美学。
美しさは、
いつも他を置き去りにする。
桜の女王へ。
桜花賞。
https://www.youtube.com/watch?v=nVWJanB2CPs
77年、有馬記念。
その直線で、
過去も未来も消え去った。
ただ、今と今のぶつかりあう。
伝説のデッドヒート。
戯れにもみえた。
死闘にもみえた。
その勝者の名は、
テンポイント。
競馬のすべてがここにある。
有馬記念。
https://www.youtube.com/watch?v=fWU5fqnRvSo
83年、菊花賞。
その馬は、タブーを犯した。
最後方から、上りで一気に先頭に出る。
そうか、タブーは人が作るものにすぎない。
その馬の名は、ミスターシービー。
才能はいつも非常識だ。
https://www.youtube.com/watch?v=XHItyY3dfWY
85年、安田記念。
それは革命だった。
マイル戦のために、
進化を遂げたその脚が、
名馬の条件を塗り替えた。
何物も寄せ付けない、
マイルの皇帝。
その馬の名は、ニホンピロウイナー。
次の伝説を見よ。
安田記念。
https://www.youtube.com/watch?v=hKCHdmbYfSk
85年、ジャパンカップ。
ある男が言った。
競馬に絶対はないが、
その馬には絶対がある。
勝利より、
たった三度の敗北を語りたくなる馬。
シンボリルドルフ。
永遠なる皇帝。
その秋、
日本は世界に届いていた。
全世界を席捲せよ。
ジャパンカップ。
https://www.youtube.com/watch?v=FGfCfXelHWc
86年、桜花賞。
その美しき、黒い流線形。
嫉妬すら追いつかない。
憧れすら届かない。
その馬が、史上初の三冠牝馬になることを、
まだ誰も知らなかった。
魔性の青鹿毛。
その馬の名は、メジロラモーヌ。
次の伝説を見よ。
桜花賞。
https://www.youtube.com/watch?v=etXg2nB1CeQ
88年、マイルチャンピオンシップ。
走ることに、安心なんて求めるな。
危険と呼ぶか。
冒険と呼ぶか。
見るものすべての心をかき乱す。
その末脚を、
人は愛した。
その馬の名は、
サッカーボーイ。
無難を笑え。
マイルチャンピオンシップ。
https://www.youtube.com/watch?v=r8iiGCwyy2w
88年、菊花賞。
もしもその馬が、
その男に出会わなかったら。
もしもその男が、
その馬に出会わなかったら。
天才を天才にした馬。
スーパークリーク。
本当の出会いなど、
一生に何度あるだろう。
黄金の道へ。
菊花賞。
88年、天皇賞(秋)。
葦毛の馬は走らない。
この二頭が現れるまで、
人はそう言っていた。
葦毛と葦毛の一騎打ち。
宿敵が強さをくれる。
風か光か。
その馬の名は、タマモクロス。
激突せよ。
天皇賞(秋)。
89年、ジャパンカップ。
躍り出ろ、
お前を知らないものたちの、
隙を突いて躍り出ろ。
世界を変えるのに、
3分もいらない。
ワールドレコード、
2分22秒2という事件。
その馬の名は、
ホーリックス。
世界がくる。
ジャパンカップ。
90年 有馬記念
オグリキャップ復活、
ラストラン。
神はいる。そう思った。
91年 天皇賞(春)
メジロマックイーン、
父子三大制覇。
絶対の強さは、
時に人を退屈させる。
91年 日本ダービー
七冠の父のプレッシャーに勝った
トウカイテイオー。
天才はいる。
悔しいが。
92年 皐月賞
そのモンスターの名は
ミホノブルボン。
常識は、敵だ。
93年、天皇賞(春)。
極限まで削ぎ落した体に、鬼が宿る。
王者、メジロマックイーンの三連覇を阻んだ、
漆黒のステイヤー。
ヒールか、ヒーローか。
悪夢か、奇跡か。
その馬の名は、ライスシャワー。
93年、日本ダービー。
瞬きさえ許さない、
三つのプライドの激突。
熱狂の二分二十五秒。
最後の直線を制した、
その馬の名は、ウイニングチケット。
94年、宝塚記念。
ファン投票で集まった、
14万8768の期待。
その馬にとっては、
重圧でなく、自信だった。
愛されるから強いのか。
あるいはその逆か。
五馬身差の余裕、
ビワハヤヒデ。
真の強さは、
スリルすら拒む。
灼熱のグランプリへ。
宝塚記念。
94年、スプリンターズステークス。
絶頂を極めたものに、
最早勝つべき戦いは残っていないのか。
レコードをたたき出した、ラストラン。
最後に勝つものが、勝者だ。
その馬の名は、サクラバクシンオー。
圧倒せよ。
スプリンターズステークス。
94年 菊花賞
ナリタブライアン、
七馬身差の衝撃。
群れに答えなどない。
96年、オークス。
五頭がもつれた、世紀の大激戦の末に生まれた、
女王、ダイナカール。
その娘が、再びレースを支配する。
額の流星は宿命か。
オークス、親子制覇。
その馬の名は、エアグルーヴ。
96年、スプリンターズステークス。
もしもが禁句とされる勝負の世界で、
それでも、もしもの誘惑に
駆られる瞬間がある。
(その馬の鼻があと1センチ高かったら)
鼻差、1センチの決着。
わずかな差か、
絶望の距離か。
勝者、フラワーパーク。
勝者は必ず、
敗者を作る。
電撃の短距離戦へ。
スプリンターズステークス。
96年、天皇賞(秋)。
挫折が教えてくれる道がある。
全治六か月の悔しさは、
エネルギーへと化けた。
世代の壁を、
破壊した馬。
バブルガムフェロー。
わずか三歳で、
天皇賞を勝つなんて。
爆発が
世代を超える。
天皇賞(秋)。
98年 安田記念
大雨のなかの無敵、
タイキシャトル。
可能性は人を熱くする。
98年 宝塚記念
最速の機能美、
サイレンススズカ。
速さは、自由か孤独か。
98年 ジャパンカップ
エルコンドルパサー、
激戦のライバルたち。
僕らは、
ひとりでは強くなれない。
99年、フェブラリーステークス。
英雄は、東北から来た。
日本競馬史上ただ一頭、地方から中央を制した馬。
メイセイオペラ、栗毛の来訪者。
時代は外から変わっていく。
砂の王者へ。
フェブラリーステークス。
99年、宝塚記念。
標的はただ一頭、同期のダービー馬だった。
今行くか。いや、まだか。いや、今か。
一瞬の判断で未来を変えた、未知なる栗毛。
その馬の名は、グラスワンダー。
99年 天皇賞(秋)
スペシャルウィーク、
逆襲のラン。
本当の敵は、諦めだ。
2000年、高松宮記念。
その馬は、10度の敗北を超えて、血統を証明した。
敗れても、敗れても、敗れても、
絶対に首を下げなかった、緑の面子、不屈の塊。
その馬の名は、キングヘイロー。
2000年、有馬記念。
勝ち続けると、
すべての馬が敵になる。
その馬は、
完全に包囲された。
道は消えたはずだった。
テイエムオペラオー。
お前はなぜ走れたのか。
その戦いに、
人は夢を見る。
さあ、夢を見よう。
有馬記念。
2001年、皐月賞。
その馬は、わずか四度の戦いで神話になった。
異次元から現れ、瞬く間に駆け抜けて行った。
ライバルたちを絶望させ、見る者の目を眩ませる、
超高速の粒子。
その馬の名は、アグネスタキオン。
2006年、天皇賞(春)。
こんな馬が存在していいのか。
敗北など考えられない戦いに、
人はどこまでも夢を見た。
奇跡にもっとも近い馬、
ディープインパクト。
競馬はドキドキ、
競馬を超える。
全世代の頂点へ。
天皇賞(春)。
2007年、日本ダービー。
オークスを選ばずに、
あえてダービーを選んだ牝馬。
勝てるのか。
本当に勝てるのか。
64年ぶり、牝馬のダービー制覇。
ウォッカ。
誰も行かない道を行け。
茨の中に答えがある。
一生に一度の栄光へ。
日本ダービー。