いきなり結論から話始める人の話
2021/10/17
今日、とても気になる記事を見つけました。
https://gyazo.com/f43e4cdfa619fe962e15ba0c25719e90
このあと、ずっと長くスレッドが続きます。
うーん、これって、いったんコピペするといいのでしょうか。
【以下、連続ツイートのコピペ】
1.
夫が朝起き抜けにいきなり相談事をしてきて、「どうするか決めて」とせっつくのだけど、話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くないので、いつものことながら何でこういう話し方になるんやろなあって不思議になってた
2.
自分にとって自明の部分が他人にもあらかじめ分かってると思い込んでたり、空想の中でもう十分架空の私と話し合ってきたので当然知ってるよねっていう気分に勝手になってるのか。シミュレーションをがっつりやり過ぎて、初めて話す気がしないみたいな感じ?
3.
そういえば夫と結婚する時も、「結婚式いつにしよう」って話から急に始まって「私たち結婚しませんか?」という相談が省略されたのだけど、その時はまあいいか、どうせするんだろうしなと思って私もそこら辺をスルーした。まずそれがいけなかったのか。それで省略していい相手だということになったのか
4.
今回ちょっと気になったので「あなた重要な序論をすっ飛ばしてるわよ」というのを試しに伝えたんだけど「そんなの話すまでもなく当然やろがい」という態度だったので、やっぱりこの人には相手が分かってない・知りようがない事が分かってないんだなと実感した。なぜそうなるのか?
5.
夫だけじゃなく世の中にそういう話し方をする人って割と多くて、聞く時に「まずお話を整理させてくださいね」などと申し出て序盤から本題に移るまでの経緯を聞き取りしてやっと一個のストーリーが成立できるって場合はある。言ってる本人はズバッと本題をいきなり話したつもりで、良かれと思ってたりだ
6.
夫が使うような「まず結論だけズバッと言います」論法は、なぜか分からんけど偉いおじさんにすごくよく通じるので、偉いおじさんの脳神経系にマッチした説明方法なのかなって思ってる。
私の知る範囲の偉いおじさんたちも皆この論法で、聞き手が話について来られないと「アーッ爆発した頭」てなる人が多い気が
7.
私そういう人に慣れてるから平気なんだなって思うけど、慣れてない人には「?????口を開けて冷や汗をかいた顔」って感じで怖いんじゃないかと思うので、宇宙語の通訳ができるバイリンガル人材を職場に最低でも一人置いておくのって重要なことだなぁと感じる
8.
皆が皆、時系列順に論旨や文脈に沿って言語的思考で考えてるわけじゃないと思うし、全然違う思考体系でものを考えてる人もいるんだと思う。私はそう感じる事が多い。
それはまあ流儀の違いで、仕様が違うんだなって事なので、互換をとる方法があれば良いのだ。
9.
結論から話したい人はまず結論から考えて、そこから逆算するような形で今現在の時点に戻る手順で考えたらいい。
結論「こうあるべきだ」
現在「こういう状況だ」
の中割りをしていって、無理なく繋げば一個のストーリーが成立する。それがタスクなら粛々と実行すればいいだけだ。
10.
結論だけがあっても、それがどんなに理論上正しくても、実行に移せる経過が決まっていないと無いのと同じで、重要なのはその結論に至るための経緯なのだ。それは全然自明ではない。自分の頭の中ほどには現実は単純じゃないし、他人の頭の中に至っては完全に別の宇宙だ。
11.
ズバッとさんは答えが分かってても、そこへ至る道中の道筋を考えられないって場合が結構ある。どこへ行くかは決めてるけど道が分からないって感じだ。だから誰かと協力して道筋を考えるのでもいいけど、思考とはそもそもその道筋を考えるのが本体だと思う。結論に道が付かなきゃ誰も理解してくれない
12.
何でそんな事が起きるのか昔から不思議だったけど、私の幼馴染のとても賢い子も、数学の問題などで「いきなり答えだけが分かる」と言ってた。その答えが正しいということもわかるが、どうやって考えたかが分からんのだって。そして答えも実際合ってた。
13.
しかしその結論に至る経緯を他人にも説明できなければ、うまく生きていけない。それか、結論だけ伝えても直感的に理解してくれる人とだけ付き合っていくことだ。なぜか自分にはいきなり答えだけが分かるのだという突飛な実情に「なるほど」って思ってくれる人とだけ生きていく。
14.
幼馴染の方は成長とともに論理的な理解や説明をする方法を後付けで習得して解決したようだけど、解決しない人もいる。もしかしたらめっちゃ大勢いるのかもしれない。どうしても上手くは説明できない自分のことを、何も言わなくても分かってくれる人を皆が探している。
15.
幼馴染の子から最初に相談されたのは確か私が中学生の頃で、彼は小学生だった。いつものように急に私の部屋に上がり込んできて私のペットの鳥にエサをやりながら苦しそうに相談し始めた。(鳥に)「僕はちゃんと自分で考えてんのに先生がカンニングしてるやろって言うねん」と。
16.
なんでか知らんけど彼の担任の先生は生徒がものすごく賢いんじゃないかという結論には至ることができず、彼を疑い続けた。どうしてそうなるのか全然わからない。彼が異常に賢いのはちょっと話せばすぐ分かるぐらいだったんだけど。その後、塾の先生がそれを証明した。
17.
初見の問題に正解するのに不正なんかできるわけないやん。一番シンプルな方法は計算して解くことだ。正解するための一番簡単な方法は自力で正解することだ。何か物凄いテクニックで不正を行う方が難しい。そんなことありえないだろってなぜ思わんのか。
18.
とにかく正答できるんだから、まだ子供で説明するスキルが低くても、内部で数学的思考ができてるのは間違いなかっただろう。子供時代の彼はブラックボックスだったのだ。問題を入れたら答えが出てくる。成長すれば問題を解いた経過も自覚して説明できるようになる。そういう賢さはまだなかっただけだ
19.
「べつにええやん」という雑な答えがウチの一家の結論だったけど、それも他人事だったからかもしれない……?
自分の問題として苦しんでる人にはそうそうバサッと竹を割ったようには割り切れないんだろう。
誰しも人には言えない孤独な苦悩ってある
20.
でも今になって思うのは、「おかしいのはその先生のほうだったんじゃないか?」ということだ。やっぱちょっと普通の思考回路と違う気がするのだ。自分の生徒がすごく優秀だったら喜ばしいことじゃないか? 途中式をすっ飛ばすのは良くはないけど、だからってなんなのさ。おかしいやろ。
21.
まあその先生が求めてたのは「教えた通りにやれ」ってことで、服従しない彼が嫌いだったんだろうけど、小学生の子供に対して大人がマジギレすんなよって当時も思ったし、多少は分別ついた今でもそう思う。いろんな人間がいるんや。それを分かれ。
22.
彼はお母さんに心配かけたくなくて先生にいじめられてることは家では黙ってた。私にも相談したことはなく、誰にも言えなくて困った挙句に九官鳥に相談したという結果だった。喋る鳥は飼っておくものだ。
23.
そういう苦労を沢山して大人になる人もいるのに、あなたは変わってるけど困ったことなかったのと夫に聞いたら「??? 困ったことないけど( ´ ▽ ` )?」という反応だったので、困ってない子もいます。もしかして夫の場合は絵が上手いことと関係あるのかなと推論してみている
24.
今でも夫のこと「ご主人とても良い人だけど、ちょっと変わった方よね」と微妙な質問をママンズから受けると「絵描きなもんで(棒)」と教えたら「まぁそうなの⁉︎ すごいわねぇ」っていう反応になって、絵を描く人間は変わってても当然だという謎の好意的な受け入れ方される。なんでなん?
25.
絵という非言語的で非ロジック的なコミュニケーション手段があったことでラクに生きられる場合があったってことかと。(絵を描くことが苦しみになる人もいるから一概に言えないけど、彼の場合は良い手段だった)
26.
でも世の中は表面上は言語的思考が優勢で、言葉で説明できないものにはパワーがないことになっている。実際はそうでもないと思うが、言葉でしかコミュニケーションできない社会では弁の立つ人にそうでない人は簡単に論破されてしまうので、一見弱いように見えるんだと思う。でも実際は違う。と思う。
27.
まず直感し(ズバッと結論から)、そのあとそれを論理的に解釈して筋道をつけるほうが効率が良い場合も多い。そういう働き方をするとき、まずロジックでものを考えるタイプの人は合点に時間がかかってついて来られないことがある。論理の飛躍について来られず作業全体にブレーキをかけてしまう
28.
まず結論して、その後で理由を考えるというのは一見何も考えてない、気分で決めてるみたいに見えるので怖いっていうのがあって「ちゃんと考えて決めてくださいよ!」ってケンカになるのだが、言語的思考って遅いんだと思う。「考えて」決めてる時間がない時もある。そういう局面は案外多い。
29.
一体人間の頭ん中ってどうなってるのか。
まずゴールして、その後でどうやってゴールするか考えるというのは、手順として時系列がおかしいのだが、考えを人に説明する時にはそういう手順を踏んでると思う。例えば自転車にどうやって乗ってるか、とか。小説をどうやって書くか、など。
30.
夫が話の序盤を割愛しがちなのは、その部分が非言語的思考だったからだと推測してる。だから「言葉にならない」し「なんて言っていいかわからない」ので、察して欲しいってことだと思う。しょうがないので私は察する。彼が何を考えてるのか何故か分かる。長い付き合いなので?
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【文章の構造解析】
1~4
旦那様のエピソードを紹介。
→ 「なぜそうなるのか?」と問いを立てる。
5~6
「夫だけじゃなく世の中にそういう話し方をする人って割と多くて、」
→ と、筆者が社会生活をする中で出会った「結論から話す人」のエピソード
7
ちょっと脱線
筆者はそういう人に慣れているから平気だが、慣れてない人には怖いんじゃないかと思う
→ 職場に、最低一人でも結論から話す人の宇宙後の通訳ができるバイリンガル人材を置いておくのって重要なことだなと感じる
8~11
皆が皆、時系列順に論旨や文脈に沿って言語的思考で考えてるわけじゃないと思うし、全然違う思考体系でものを考えてる人もいるんだと思う。私はそう感じる事が多い。
それはまあ流儀の違いで、仕様が違うんだなって事なので、互換をとる方法があれば良いのだ。
……について。
12~22
幼馴染の彼の例
23~25
旦那様のエピソード
26
ちょっと脱線
でも世の中は表面上は言語的思考が優勢で、言葉で説明できないものにはパワーがないことになっている。実際はそうでもないと思うが、言葉でしかコミュニケーションできない社会では弁の立つ人にそうでない人は簡単に論破されてしまうので、一見弱いように見えるんだと思う。でも実際は違う。と思う。
27~29
まず直感し(ズバッと結論から)、そのあとそれを論理的に解釈して筋道をつけるほうが効率が良い場合も多い。そういう働き方をするとき、まずロジックでものを考えるタイプの人は合点に時間がかかってついて来られないことがある。論理の飛躍について来られず作業全体にブレーキをかけてしまう
→ まず直感し、結論を先に出し、そのあとそれを論理的に解釈して道筋をつける、ことについて。
30
旦那様のエピソード
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【ブログ用下書き】
■内容の要約にチャレンジ!!
椎堂さんと、椎堂さんの旦那様とのとある朝の会話から、このツイートは始まっています。
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夫が朝起き抜けにいきなり相談事をしてきて、「どうするか決めて」とせっつくのだけど、話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くないので、いつものことながら何でこういう話し方になるんやろなあって不思議になってた
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自分にとって自明の部分が他人にもあらかじめ分かってると思い込んでたり、空想の中でもう十分架空の私と話し合ってきたので当然知ってるよねっていう気分に勝手になってるのか。シミュレーションをがっつりやり過ぎて、初めて話す気がしないみたいな感じ?
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実は、私、この部分を読んで、とても強く惹きつけられました。
私は、お仕事上、様々な方からPCに関わる質問を受けて、自分の部署で回答ができる内容についてお答えをすることがあるのですが、椎堂さんのおっしゃるように「話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くない」状態で会話を始める方がときどきいらっしゃって、どのように会話を続けていったらよいか悩むことがあったのです。
とても興味をそそられたので、つい一気に最後まで連続ツイートを読んでしまいました。
椎堂さんは、この連続ツイートの中で、旦那様と、幼馴染の方と、それ以外にも、世の中でこのような話し方をする方の例をあげていらっしゃいました。(詳細は、ぜひ、椎堂さんの連続ツイートをご覧下さい!)
私が、仕事の中でよくぶつかるのは、下記の2つのような状況です。
1. 話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くない状態で突然、回答を求められる。
2. 自分にとって自明の部分が他人にもあらかじめ分かってると思い込んでいるため、こちらが話の内容を理解するために必要な詳細について説明を求めると、不機嫌になってしまう場合がある。
1番、2番のような状況になることがあまりに多いので、いろいろなテクニックを使って、必要な項目を聞き出すのですが……慣れるまでは手間取って、お客様をイライラさせてしまい、「別の人に対応を代わって欲しい」と言われてしまうことが時々ありました。
もしかしたら、同じ悩みをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんので、私なりの対処法をいくつか、ご紹介致します。
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【ブログ用下書きその2】
2021年12月4日
■内容の要約にチャレンジ!!
椎堂さんと、椎堂さんの旦那様とのとある朝の会話から、このツイートは始まっています。
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夫が朝起き抜けにいきなり相談事をしてきて、「どうするか決めて」とせっつくのだけど、話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くないので、いつものことながら何でこういう話し方になるんやろなあって不思議になってた
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自分にとって自明の部分が他人にもあらかじめ分かってると思い込んでたり、空想の中でもう十分架空の私と話し合ってきたので当然知ってるよねっていう気分に勝手になってるのか。シミュレーションをがっつりやり過ぎて、初めて話す気がしないみたいな感じ?
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実は、私、この部分を読んで、とても強く惹きつけられました。
私は、お仕事上、様々な方からPCに関わる質問を受けて、自分の部署で回答ができる内容についてお答えをすることがあるのですが、椎堂さんのおっしゃるように「話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くない」状態で会話を始める方がときどきいらっしゃって、どのように会話を続けていったらよいか悩むことがあったのです。
とても興味をそそられたので、つい一気に最後まで連続ツイートを読んでしまいました。
椎堂さんは、この連続ツイートの中で、旦那様と、幼馴染の方と、それ以外にも、世の中でこのような話し方をする方の例をあげていらっしゃいました。(詳細は、ぜひ、椎堂さんの連続ツイートをご覧下さい!)
私が、仕事の中で遭遇したことがあるのは、下記の2つのような状況です。
1. 話の序盤がまるっと無くて何でその結論になるのか、そもそも何の話なのかの前置きとかが全くない状態で突然、回答を求められる。
2. 自分にとって自明の部分が他人にもあらかじめ分かってると思い込んでいるため、こちらが話の内容を理解するために必要な詳細について説明を求めると、不機嫌になってしまう場合がある。
実は、私の父もこういう話し方をすることがよくありました。
ある日、履き替えようとしたズボンのチャックが壊れていることに気が付いた父が、なぜ壊れたものを直しておかないのか、と突然強い口調で母を責め始めたことがありました。
そんなに毎日、父のズボンに異常がないか確認することは母もできなかったと思うので、「お父さんも困った人だなぁ、そんなことでお母さんを責めなくてもいいのに」と子供心に感じていました。
父は、自分の気づいていることは、母も自分とまったく同じように気がついているはず、と思い込んでしまっているところがあったのだと思います。
まるで、自分と妻とが見えないケーブルで常時接続していて、まったく同じ情報をリアルタイムで共有しているのだと、はなっから信じて疑わないような部分があったのです。
(『攻殻機動隊』に、ある個体が経験した内容をネットワークで共有している多脚戦車のタチコマ君が登場しますが、あのような感じです。父が考えていること、感じていることは、もちろん母にも伝わっているのだ、と