プロジェクトマネジメントの要諦
環境を変えながら新卒から10年ほどひたすらPMをやってきたsanokazuya0306.iconの持論メモ
経験したプロマネ
広告営業
新規事業開発
番組制作
デザイン制作
CI(コーポレートアイデンティティ)制作
ウェブサイト制作
ウェブメディア制作
(もろもろ)リサーチ、資料制作、コンサルティング
お菓子プロダクト企画・販売
宿泊施設立ち上げ・運営
書籍企画・制作
テック系展示企画・制作
トークイベント
音楽イベント
ちょっとだけ
アプリ制作
美術展
プロマネには
ベーススキル
コンテクスト
愛嬌
の3要素がある
ざっくり分解
ベーススキル
コミュニケーション能力
文章や言葉などを使って必要なことを必要な形で伝えられる能力
「陽キャ力」ではない
レスポンス力
レスの速さがすべて
しかしコンテクストにもよる
ドキュメンテーション能力
必要なことを参照可能な形で書き残せる能力
コンテクスト
業界のコンテクスト
しきたり、慣習、伝統
会社・団体のコンテクスト
使用ツール、コミュニケーションスタイル、独自のカルチャー、権力者の影響力、過去の実績
人間のコンテクスト
個人の好みのコミュニケーションスタイル、ツール、影響を受けた環境
愛嬌
気遣い
コンテクストによる部分が大きい
でも本心から人を慮って取ったアクションが批判されることは少ない
陽キャ力
いわゆるコミュ力
許され力
ミスやポカを許される力
かわいげ
謝り上手
頼り上手
どれか1つでもあれば最低限の仕事はこなせる
が、どれか1つの能力だけが抜群に高くても及第点を大きく上回ることは難しい
要するに
プロマネのベーススキルが高くても、コンテクスト理解が必要なプロジェクト・業界に馴染むには時間がかかる
プロマネベーススキルのポータビリティが(おそらく世の中の他のスキルに比べて)低め
むしろコンテクストを理解していることがスキルの高さに比べて軽視されがち?
プロマネで渡り歩くなら絶対に業界は絞ったほうがいい
が、業界にずっといる人はコンテクストが理解できていて当たり前なので、別業界出身のプロマネがコンテクストを理解していないことを理解できない
例
「業界の慣習として、普通この立場の人にはこのようにコミュニケーションを取る」
「こういう場面では普通こういう人にこのような場をつくって確認とるでしょ」
「なぜこの人に連絡取る時にこの手段を使わないのか」
sanokazuya0306.iconは業界を変えまくってきたのでコンテクスト問題にすごく苦労した
ある界隈でちゃんとできるまでは時間がかかるが、業界や界隈が変われば同じプロマネという職能でもほとんど初心者スタート
逆に言えばスキルが高くなくても、コンテクストを理解していることに大きな価値がある
マジでそんな簡単に変えないほうがいい
とはいえ
業界を変えて転職したりしたら当たり前にぶつかる話ではある
ベーススキルと愛嬌があればだいたいどんな環境でもなんとかなりもする
そもそも「プロマネは職能と呼ぶのか(すべての職能に内包されるのではないか)」問題がある
アメリカは契約社会の背景がありめちゃ職能を小分けするが、日本はそうではない