研究不正
• 捏造:存在しないデータ、研究結果等を作成すること。
• 改ざん:研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活
動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること。
• 盗用:他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、
論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること。
(文部科学省「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)p.10, 「対象とす
る不正行為(特定不正行為)」より引用)
• 各大学にも通報窓口 東京大学の例:
• 科学研究における行動規範に係る不正行為に関する窓口(本部)Hotline
• 研究費ホットライン
• 東京大学コンプライアンス相談窓口(大学を通さない学外の弁護士事務所)
有名事例
• 2005-6年 韓国の「スター」であったファン・ウソク教授、
ヒトES細胞に関する捏造論文発覚
• 査読システムは、論文に書かれている内容は真実であるという信頼
のもとに運営されており、虚偽検出のための設計でない。
• 2014年- STAP細胞騒動
• 再現性や科学的証明のあり方について、研究者共同体内外で議論
• 「現象が再現できなれば科学的とはいえない」という言説
→再現性をもとにした境界作業
• 「研究論文に不備があることと、細胞が存在しないことの科学的証明とは別のことである」という言説
→論文の査読における真偽の境界作業と、細胞の存在の証明における科学―非科学の境界作業は異なることを示している?
論文撤回や「再現性の危機」
• 論文撤回(retraction)
• STAP細胞事件:2014年1月末にNature掲載、同年7月2日に撤回
• Obokata, H., Wakayama, T., Sasai, Y. et al. RETRACTED ARTICLE:
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency.
Nature 505, 641–647 (2014).
• Retraction Watch https://retractionwatch.com/
• “Retracted coronavirus (COVID-19) papers”
• “Top 10 most highly cited retracted papers”
• 再現性の危機(reproducibility crisis)
• オープンサイエンス、オープンデータの動き
研究不正 科学者の競争と「非紳士的」ふるまい
• 根本にある、科学的発見の先取競争(“priority” の重要性)
• ワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見 1953年
• ノーベル賞獲得のための戦略的な行動
• ライバル研究グループを出し抜くために自分のグループの状態を悪く報告
• ライバルの研究進捗を知るために大学院生を送り込む
• ほかにも、ある研究者の業績を故意に無視、機関移動にあたって、残していく資料のラベル剥いで継続研究を妨害
不適切なオーサーシップや研究費不正など多様な不正がある
• 意図的なもの、無知によるもの
• 科学者共同体内や研究機関内で完結せず、裁判に発展したり、メディアを巻き込んだりする場合もある
• 明らかな不正ではなくても、研究者として適切とは思われないふるまいもある(例えば、いわゆる「御用学者」は研究者の規
範やふるまいの面ではどうか?)
• QRP (Questionable research practice)