機動破壊
田尻賢誉
一時期、健大高崎の葛原SVのインタビューをずっとみていた時期がある。
https://www.amazon.co.jp/機動破壊-健大高崎-勝つための走塁%E3%83%BB盗塁93の秘策-田尻-賢誉/dp/4801902448
(このシリーズ。どうやら今はKindle unlimitedでタダで読めるらしい。再読してみる価値あるかもなー。)
その戦略性に僕は魅了された。
AIが統計的、帰納的には今にところ導き出せなさそうな、「一見突飛な戦略」の嵐なんだけど、ちゃんと練習すると十分実用性がある。形骸化した戦略に対してアンチテーゼを提示しようとする流れは、ある種弁証法的、あるいは差異を作り出そうとする工夫と能力に脱帽。ある意味で芸術的だ。「空気の価値化」講義において、石井剛先生はデヴィットグレーバーにおける価値論の中から、「価値」における三つ目の定義であるソシュール言語学における「価値」を引いて、「既存の制度から差異化されたところにしか価値は生まれないのではないか」と推論したが、この差異化プロセスの暗黙知を得るためにも読んでおく価値はあるだろう。