暗黙知の次元
いわゆる知り「つつ」あることについて書いた本。
ここでは、いわゆる独断論の現象学を系譜し、思考の明示的な機能によって知の本質を説明しようと企てる実存主義を、他なる価値観を悉く軽蔑する排他的であり、また高次の段階にある道徳的な価値が低次にある社会による構成であり、 立ち現れた問題に対する責任ある回答を人間が求めるとき、問題への回答が不確定であるのだが、それと同時にすでに定まっている答えを探し出さなければならないという責任=応答可能性を持ち、その隠れた実在への予期こそが「暗黙知」と呼ばれるものだ。