Tips:nanoエディタの特徴
Pros: 強み
Linuxならたいてい入っている.(BSD系にも?)
デフォルトエディタになっているのも多い
つまりいやでも最初は使わざるを得ない
豊富なショートカットキーによる操作が中心
軽い.小さい.実行ファイルサイズがvimの1/10ほど.
code:nanoVSvim
$ ls -l /usr/bin/nano /usr/bin/vim.*
-rwxr-xr-x 1 root root 320136 Apr 10 23:12 /usr/bin/nano
-rwxr-xr-x 1 root root 2906824 Apr 15 15:40 /usr/bin/vim.basic
-rwxr-xr-x 1 root root 1349848 Apr 15 15:40 /usr/bin/vim.tiny
※viもかつてはコンパクトなエディタだったが,vimとして継承されてからは大幅な機能拡張を繰り返してきた結果,かなり大きなものになってしまった(それでも3MiBを超えないが)
細かい設定やキーバインドがかなり自由に変更できる.
Windowsで馴染みのキー操作にすることも可能.
正規表現検索も可能
複数ファイルのオープン可能
カレント行に指定ファィルを読み込む機能(ReadText)
カラーシンタックスに対応.ソースコードを色分けしてくれる.
Cons: 弱点
デフォルトキーバインドが特殊
特にviに慣れた人には地獄
検索・置換機能が弱い.使いづらい
全体に機能性は高くない
マクロはないので拡張性はない
※Unixでのエディタはやはりvi(vim)がメイン.
ほぼすべてのLinuxでvi/vimは標準ツール.
nanoは一部のUnix/Linuxでは非標準
viを知っている人がnanoをわざわざ使う必要はない.
しかし,viは初級者がやや使いづらいのは確か.
Linuxがシステム管理者ではない一般ユーザに広がるにつれ,だれでもすぐに使えるエディタとして,デフォルトでnanoが指定されるようになってきたというのが経緯だろう.
しかし,Unixでのシステム管理にはやはりviが必須.
Linuxをインストールしたら最初にやる設定が,デフォルトエディタをviにすることだ,とまで言われている.
一方で,nanoも捨てるにはもったいない.
nanoは低機能ながらも,可愛らしく(?)小回りのきくエディタなので,もう少し多くの人に愛されてもいいかも知れない.
※藤井は文書入力,執筆もすべてvim(WindowsでもLinuxでもChromebookでも)でやっているのでnanoはやっぱり使わない.
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以上.
2022/6/23