Tips:MacOSのターミナル環境の日本語化
MacOSのターミナル環境の日本語化は多少ややこしい.
$LANGなどのロケールは日本語に対応している.
→ なのでターミナル内での日本語入力も可能
bashのメッセージの日本語化はなかなか難しい.
man pageやlessの日本語対応は可能.
このノートでは,manコマンドとman pageの日本語化を説明する.
詳細は,以下のリンクを読んでその通りにやればよい.
手順だけ抜き出すと以下のようになる.
1. groffをインストール: 日本語表示できる最新版に(brew install groff)
※groff: テキスト整形ツール.manの中から呼び出される
2. /etc/man.confを編集:最新groff用に対応させる
JNROFF行,PAGER行,BROWSER行をを書き換え
3. 日本語manpageをダウンロード
4. 日本語manpageを設定(make config)
5. 日本語manpageをインストール(make install)
6. 環境変数LANGを日本語ロケールに設定(多分変更しなくてもOK)
※注意※
上の手順では何箇所か,ややこしいところがでてくる.(上のリンクと照合しつつ読むこと)
/etc/man.confを編集するにはroot権限が必要 → "sudo"を付けて編集
$ sudo nano /etc/man.conf
man.confを修正するのは3箇所.(上記サイトの記事を読みながらチェック)
a. "JNROFF"から始まる行:全部新しく書くほうがいい
b. "PAGER"から始まる行:オプションの最後に"r"をつけるだけ
c. "BROWSER"から始まる行:オプションの最後に"r"をつけるだけ
修正の際の注意:
1. 修正する前にその行全体をコピーし,同じ行を2つにする.
2. 元の行の左端に"#"を付けておく
3. 新しい行を編集する.
← こうしておくと,変になった時は新しい行を削除し,元の行の"#"を取れば 元に戻せる.
manpageパッケージをダウンロードするのは簡単だが,最新のものをダウンロードすること. ▼▼ の最新版をダウンロードする.
次からのステップは慎重に.
0. Downloadディレクトリに移動し,man-pages~.tar を確認
1. 1つのファイルに圧縮されていのでそれを解凍する:
$ tar xfz man-pages-ja-xxxx.....▼ ← manpageパッケージファイル名
2. パッケージディレクトリができるので,そこにcdする
$ cd man-pages-ja-xxx"▼ ← パッケージディレクトリ名
3. インストール用に自PCに合わせた設定をする
$ make config▼
※書いてある通りにやるだけだが,これが少々面倒
インストール先:"/usr/local/share/man/ja_JP.UTF-8" と入力してEnter
圧縮形式は none:"0"でEnter
ユーザ名は root: そのままEnter
グループ名 wheel: "wheel"と入力してEnter
確認:OKでよければ"c"
manページの選択1:全部選ぶのでEnter連打(138回位!)
確認:OKでよければ"c"
重複manページの選択2:"1"+Enter連打(90回位!)
確認:OKでよければ"c"
4. インストールする:
$ make install▼
※表示が沢山でる.エラーかどうかはわかりにくいが,よく見る
5. インストールされているかどうかの確認:
$ ls /usr/local/share/man/ja_JP.UTF-8/man1▼
→ たくさんファイルがあれば◎
→ ファイルがないまたは"not found"等のエラーなら✘
→ 3. の make config をやり直す
6. 上手くインストールできていたら,man pageを試してみる:
$ man man▼
$ man ls▼ などなど
※うまく表示できない/なにも表示されない等
→ "/etc/man.conf" を見直してみる.
以上.
2023/7/4