A.重要08:WSLとUbuntu導入(Windows)
★計算機実習Iでは,Unixの学習のために,Windowsの場合はUbuntuをインストールする.
※MacOSはもともとUnixベース(というかUNIXと名乗ることができるOSの一つ)なので,なにもしなくてよい.
★この記事はWindowsユーザに向けて,次の2点についてのインストラクションである.
1. Windows本体に用意されている,
"Windows Subsystem for Linux"(以降, WSLと略称)
という機能を有効にし,
2. WSL用に用意されたUbuntu Linuxをインストールする.(ubuntu-24.04)
【予告】 計算機実習I第1回では,いくつかのコマンドパッケージをインストールする.(今やらなくてよい)
a. Ubuntuでは,"units"と"ispell"をインストール
b. MacOSでは,まず"Homebrew"をインストール,その後"ispell"と"python3"をインストール
■WSLを有効にし,Ubuntuをインストールする
以下に,WSL(WSL2)を有効にしてUbutuをインストールする最も簡単な手順を述べる.
1. Windows PowerShellを管理者で起動する
Winキー + x でクイックメニュ―起動 > ターミナル(管理者)」
https://gyazo.com/fbfd47a3ea910e254888f90af8d9408b
※注意※上記操作すると「wt.exeがありません」というケースがある.
対処方法(a) Windows Terminalを手動インストールし,管理者として実行
対処方法(b) Winキー ,"powershell"と検索し,でてきた"WindowsPowerShell"アイコンで右クリック>管理者として実行
https://gyazo.com/093542ffc67e811f8b6d1493b63fccdb
2. その画面に,以下のコマンドをキーボードで入力してEnter.
wsl --install Ubuntu-24.04 (Enter)キー ← 色がついているのは気にしないで
意味:"Ubuntu"というLinuxの一種( ディストリビューション )のバージョン24.04を指定して,WSLとしてインストールする.WSLで利用できるUbuntuのバージョンは複数ある.ここでは24.04を指定すること.
しばらく時間がかかる.
※手元のPCで測定したところ,約2~5分程度
※注意※すでにUbuntuの旧バージョンをインストールしてある人でも,上の "Ubuntu-24.04"を改めてインストールすること.
旧バージョンをアンインストールする必要はない
3. WSLの有効化プロセスの後,再起動が促されれば,指示に従う.
再起動後は自動でシェルが起動し,インストールの続きが始まる
4. Ubuntuのインストールは数分かかることもある.
https://gyazo.com/b5405b5d0a2f9c702fed82467b4b5a44
★Ubuntuインストール後は,ユーザIDとパスワードの入力に続く.
※参考サイト:
※注意:WSLのバージョンについて※
WSLは現在バージョン2である.
Windows version 1709でリリースされた WSL1
Windows version 2004でリリースされた WSL2 ← 皆さんはほぼコレ
計算機実習Iでは,現在のデフォルトである, WSL version 2(WSL2)を前提にする.
■Ubuntuの初期設定:ユーザIDとパスワード
上のインストールコマンドでは,WSL2,OSは"Ubuntu"がインストールされる.
★UbuntuはLinuxのメジャーなディストロの一つ.
※Ubuntu:ウブントゥと読む.
※ディストロ:ディストリビューションの略:配布形態の意.
インストールが終わったら,Ubuntuの最初のユーザ登録とパスワード登録が促される.
★手順:
1. Ubuntuのターミナルが起動したら,ユーザ名を聞いてくるので,好きなユーザ名を入力してEnter.
★ユーザ名のルールは以下の通り. ← ちゃんと守ること
半角英数字のみ( 日本語全角は✘ )
短くても(たとえ1文字でも)かまわない( 間違えにくい/忘れにくいもの )
最大32Bytes(半角で32文字)
https://gyazo.com/fe1da42b423b257897287926e9535bc0
2. パスワードを2回聞いてくるので入力.
https://gyazo.com/29999aa7c5ddefe5475ccec3faa745eb
※注意!※
★パスワードは文字が表示されない.カーソルも動かない
画面を見なくても確実に打鍵できる文字列に!
※パスワードを忘れると復活が面倒.
★パスワードのルールは以下の通り. ← ちゃんと守る!
半角英数字(日本語全角は✘)
最小パスワード長は6文字( が,短くても通る場合もある )
※Ubuntuのバージョンによる.一般的には8文字以上が望ましい
※間違えにくく忘れにくい文字列を選ぶこと
最大128文字
3. プロンプト( $記号 ) が出て,利用OK!
https://gyazo.com/e22ffe08efab0beccdde1f86833fe816
4. "exit" + Enter でUbuntu終了.
5. 次回以降の起動: "Ubuntu"アイコンをクリックして起動.
※またはショートカットキー: Winキー → " Ubuntu"で見つかる
※Windows Terminalを起動して呼び出すのもアリ.
以上で,UbuntuというLiunxが利用可能になった.
★実習★
Ubuntuターミナルを終了して,改めてUbuntuを起動してみよう.
あともう少し,手続きが残っている.
■アップデートとアップグレード
インストールした直後のUbuntuは,最新の状態ではない.
なので,次のような手続きが必要になる.
Ubuntuを起動した状態で,以下のコマンドを入力する.
1. パッケージデータベースのアップデート
sudo apt update (Enter)
パスワードを聞かれるので,上で設定したパスワードを入力 (Enter)
※数分かかるかもしれない
2. パッケージのアップグレード
sudo apt upgrade -y (Enter)
1.の直後ならパスワードを聞かれない.
※数分かかるかもしれない(またか)
★この手順は,利用している途中,時々やるほうがよい.
・ツールをインストールする直前:特にupdateだけでも重要
・それがなくても,1ヶ月に一度程度
これが終わったら,本当に準備OK.
お疲れ様でした.
※注意※
UbuntuというOSの解説はここではしない. → ぜひ各自調べてほしい.
Ubuntuは比較的後発のディストロながら総合的な完成度が高く, 普及率は2023年3月現在,全Linuxの31.9%と断トツ(webサイトシェア).※最新情報が見当たらないので2023年の情報
以上.
2024/5/28