A.重要08:計算機実習Iの準備
第2クォーターから始まる計算機実習Iでは,"Unix"というOSについて,基本的な操作や概念を習得するための実習を行う.
◆大まかな案内
◎教材コンテンツ
※今は準備中なのでほぼ空っぽだが,読める教材はあるので読んでおこう
出席等の要領は情報基礎と同じ
Teamsチームも情報基礎と同じ(合併している)
manabaも情報基礎と共通
対面/オンラインの形態はガイダンスにて指示
Teamsでのアナウンスに注意
◎内容
計算機実習IではUnixというOSについて,基本的な操作としくみを実習する.
※具体的にはWindowsではUbuntu Linux,MacではMacOSをCLIベースで使う
Unixは独立したOSであり,WindowsやMacOSとは別個のものである.本来ならばWindows/MacOSとは別のディスク領域にインストールし,起動も別にする必要がある.
※事実,大学PCはWindows/Linuxのデュアルブートになっている
しかし,昨今のメモリ/ディスク容量の巨大化と,仮想化技術の進歩等により, OSの中で別のOSを稼働させることが可能になっている.
※例:Windowsの上でLinuxが動く.MacOSの上でWindowsが動く等.その逆も可能.
本実習では,現状のOSを使いつつ,Unixを設定する.
Unixの環境を整えるのに,現在皆さんが使っているOSによって準備に必要なことが違う.
A. MacOSは実は元々Unix系OSであり,MacOSのコマンドラインで実習を行うため,あまり多くの準備を必要としない.
B. WindowsではWindowsの上に UbuntuというUnixライクOSをインストールして使う.
これらについて,次節以降,必要な準備と手順を示したので,しっかり読んで準備すること.
◆準備項目リスト
準備として必要なことは以下の通り.
1. 現状のパソコンとネット環境の確認・整備:動く,繋がる
2. 新たに導入するシステムのための確認:ディスク容量とOSバージョン
3. (Windows)WSLとUbuntuのインストール(宿題)
4. 新たに導入するシステムの下調べ:Unix/Linux/WSLなどなど
5. 教科書の購入:計算機実習I 第1回から利用するので必ず事前に購入しておく
★『ゼロからわかるUNIX基礎講座』中井 獏,技術評論社,2,068円,ISBN:9784774139807
↑↑ ショップによっては品切れがあるので早めに手配を!
◎準備1. 現状確認と整備
計算機実習Iにおいては,情報基礎でのPC環境・通信環境が整備できているのを前提に話を進める.
以下のような項目を再確認すること.
1. パソコンと主要ソフトウェア:起動・終了・保存フォルダの確認
2. ブラウザと授業サイト:アクセス可能かどうか
3. 龍大アカウントで,manaba,respon,Teams:ログインの確認
★注意!★PCのトラブルや買い替え等で計算機実習I開始までに環境が整わない場合は,必ず事前に担当教員 (小堀・藤井) に連絡・相談すること.事前に連絡があれば対策をアドバイスできる.初回が始まってから「パソコンがありません」とならないように.( 大学PCは利用可能 )
◎準備2. Unixを始める準備:PC環境確認
計算機実習IではUnixというOSを使う.( 聞いたことくらいはあるだろう )
これは広義のUnixであり,実際にはUbuntu Linux と MacOS を使う
Unixを使うために,PCの詳細を確認しておこう.
[A. MacOSの場合]
MacOSはもともとUnix系OSなので,計算機実習Iで学習することはすべて,端末(ターミナル)で行うことができる( ターミナルについては別途説明 ).
ターミナルからは追加パッケージをインストールするために"Homebrew"というパッケージ管理ツールをインストールする必要がある( これも後述 ).
※注意※ 以下のWindowsで行うシステム環境の確認はMacでは必要ない.
しかし,自分のPCなのだから,下のWindowsでやっている程度のシステム情報は調べられるようになっておくべき.
「電子情報通信課程」所属メンバーとしては,ごく当然だと認識しておきたい.
会社でPCやネットワークについて聞かれて答えられないと「電子情報にいたのにパソコン知らんのか」と言われる卒業生アルアル話……
MacOSには歴代,メジャーバージョンに「開発名」がつけられる.最新バージョンは14で,開発名は"Sonoma".バージョンによってはアプリのエラーや振る舞いが変わる事もある.自分のMacの開発名は覚えおこう.参照:macOS - Wikipedia ◎システム情報を知る:
例:MacのOSバージョンを知るには,アップルメニュー>このMacについて で確認できる.
例:ディスクの残量を知るには,アップルメニュー>システム設定>一般>情報 で確認できる.
https://gyazo.com/431fcf4264ad5dd6e1e05339d349c16a
[B. Windowsの場合]
WindowsではUnixライクなOS,Ubuntu を利用する.
※UbuntuはLinuxディストロの一種. ← Ubuntuとかディストロについては各自調べよう
Ubuntuをインストールする前に,以下の2項目を確認しておこう.
(1) ディスクの空き容量:最低5GiB 必要
※"GiB"は「ギビバイト」と読む.情報量の単位.
← なぜ"i"をつけるのか調べよう
大まかに言うと,1年以内に購入した新しいPCならまず大丈夫.
★短い操作手順:
1. Win + eでエクスプローラ起動
2. → "PC"を左クリック → ローカルディスク(C)の下に表示
https://gyazo.com/11b6945b22fa6effc48ecefe1286d197
(2) Windwsのバージョン:64bitが必要
64bit版Windows10 version 2004以降 または
64bit版Windows11( version指定なし )
であることを確認する.
← 新規に購入した場合はまず問題ない
★バージョン確認の短い操作手順(Win10/11共通)
1. Win + x → y で「バージョン情報」提示.
2. まず「デバイスの仕様」で「実装RAM」を確認しておく
https://gyazo.com/f3d33abf61746ca994f15cd3c939e386
※その他,プロセッサ,システムの種類くらいは把握しておこう
3. 少し下の「Windowsの仕様」の「エディション・バージョン」を見る
https://gyazo.com/b260d44887e5491b66b2986130c5b7ad
★もうひとつのバージョン確認:短い手順(Win10/11共通)
1. Win + rでコマンド入力窓表示.
2. "winver"と入力して「OK」.
https://gyazo.com/1aecb9cd3171bd4eef58c31e601e0a9b https://gyazo.com/21b7fc554f2594743ab2e4933b024daf
◎準備3. Unixを始める準備( 宿題 )
Unixでの学習を始まるにあたり,特にWindowsPCについては,準備作業が生じる.
以下を作業課題( 宿題 )とする.〆切は計算機実習Iの開始まで.
[A. MacOSの場合]
※MacOS自体がUnixベースなので,新規にOSをインストールする必要はない
1. 「ターミナル」を起動してみる.
2. ターミナルアプリをすぐに開けるように,ドックに登録しておく.
※教養として,以下のWindowsの場合も一読しておこう.
[B. Windowsの場合]
1. WSL(Windows Subsystem for Linux)を導入する
2. Ubuntu(Linuxの一種)をWSL上にインストールする
これらの作業を以下にまとめたので,計算機実習1第1回までに必ずやっておくこと.
※作業して不明な点,トラブルがあれば「質問」チャネルに書き込むこと.
◎準備4. Unixを始めるための調査 (予習)
計算機実習Iでは,UnixというOS(オペレーティングシステム)とその上での簡単なプログラミングを使う.
1. 前半はOSそのもの( OSに付随する機能・コマンド )を学習する.
2. 後半は初歩的なプログラミングを学ぶ.用いるのは"Python"という言語.
※Python: パイソン.インタプリタ言語の一種.最近はAI分野で脚光を浴びている
実際の操作は実習中にやってもらうが,周辺知識・前提知識は自分で調べる必要がある.
※実習では詳細な説明や講義をしている時間がない
そこで,前準備として次の項目を自力で調査し, 自分なりにノートにまとめておいてもらいたい.
1. Unixとはなにか.どんなOSか?歴史は?何ができる?
2. Linuxとはなにか.だれが作った?Unixとどう違う?
2b. Ubuntuとはなにか.
2c. ディストリビューションとはなにか.
3. MacOSとはなにか. 歴史的な経緯は?他と何が違う?
4. OSとはなにか.歴史は?なんのためにある?
5. Windows Subsystem for Linux (WSL)とはなにか? なにができる?
6. Pythonとはなにか.どんな言語か?何に利用されているか?
7. インタプリタとはなにか?特徴はなにか?主なインタプリタは?インタプリタの対概念は?
8. プログラミングとはなにか?なぜ必要か?
📝以上.なるべく多くの情報を調べ,ノートにまとめること.生成AIに手伝ってもらうのもよいだろう.
以上.
2024/5/22