参考A02:オフィススイートとは
◆オフィススイート
かつてビジネスや事務用途で使われるアプリケーションはバラバラだった. ワードプロセッサ,表計算,プレゼンテーション,データベースなどは別のソフトとして開発・販売されていた.時代が下り,PCの処理能力や記憶装置の大容量化が進むと,各社はビジネス・事務用途に使われる主要なアプリにデザインや機能の共通性をもたせ,一つのインストーラですべてをインストールできるようにパッケージとして販売するようになった.これが「オフィススイート」と言われる統合型のオフィスソフトだ.
現在オフィススイートといえば,Microsoft OfficeとLibreOfficeが大きなシェアを占めている.
※もちろん他にも多数ある.が,日本語化/多言語化されているのはあまり多くない.
↑↑ 最新情報ではないかもしれないので注意
※ちなみに「スイート」は " suite " であり,「甘い=sweet」ではない.
この意味のスイートで馴染みのある日本語としては,洋服の「スーツ」 ( 上下揃えの服 ), ホテルの「スイートルーム( Suite Room )」 ( 続き部屋 ) がある( Weblio英和辞書 ). WindowsとMacOS市場では事実上の標準と言われるまで普及している.PCを新規購入すればプリインストールされていることも多い.いまではスマホOSのiOS,Androidにもリリースされ,さらにWebアプリとしてOffice Onlineがリリースされている.また,学校や会社等の組織によって一括契約するプランもある( 龍大も契約しているため学生は全員 Microsoft 365 を無料で利用できる ). 一方,ソフトウェアのソースコードを公開するオープンソースの文化が根づくLinuxなどのUnix系OSには, 2000年頃からオープンソース化されたオフィススイートとしてOpenOfficeが提供されてきた.OpenOfficeプロジェクトは2011年に終了し,そこから派生したのが Apache OpenOffice と LibreOffice である.以下にLibreOfficeの系譜を示す. https://gyazo.com/dd57ca3355a52a2b28facb2e4573a878
▲▲LibreOfficeの系譜.現在も開発が進むのはLibreOfficeのみ.
Micsosoft Officeの互換アプリはいくつかあるが,LibreOfficeはその中でも非常に互換性が高いと言われている.
上記はWindowsでもMacOSでも利用可能.一方でMacOS独自のアプリも存在する.
Pages( ワープロ ),Numbers( 表計算 ),Keynote( プレゼン )をまとめた総称.MacやiOS機器購入時にはデフォリトで提供されている.現在ではPagesは縦書きにも対応するなど,日本語対応も進んでいる.
★確認★
上記記事で示すリンクの多くは Wikipedia の記事である.MS Office, LibreOfficeはそれぞれ「公式サイト」がある.正しい情報を得るためには公式サイトが第1次情報だが,公式サイトはアプリの頒布やアップデート情報がメインに配置されているため,わかりやすい解説があるとは言えない.Wikipediaの記事を参照したのはこうした理由である.
諸君はぜひ公式サイトを一読しておいてほしい.
◆LibreOfficeの優位性
LibreOfficeの優位性を4つ示す.
A. オープンソースのフリーウェアである
B. MS Officeとの互換性が高い
C. OSポータビリティが高い
Linuxはもちろんのこと, WindowsやMac OS,スマートフォンのiOSやAndroidにも移植されている.
D. データファイル形式が国際標準規格である
これらの特徴により,特定のOSやメーカーに依存することを避けたい公的機関にも多く採用されている.以下はLibreOfficeを採用している日本の地方公共団体(WikiPedia).
https://gyazo.com/00b9bdad69bf7c1d2a5744b839c9066a
◆その他のオフィススイート
オフィススイートは有料のものを含めれば数多くある.有料ソフトの多くは無料体験期間があるので,MS OfficeやLibre Office以外のアプリも触っておくのもよい経験になるだろう.
以下はすべて有料ソフト
以上.
2025/4/16