2.7単位の括弧付け法
数値には単位が必要である.
単位の表記は,以下を原則とすればよいだろう.
1. 数値の場合は少しスペースを空けて,括弧なしで単位.
例:1.0 kg 10.04 μS 17.7 mH
2. 変数の場合,また数式の中でわかりにくい時は,単位に[]をつける.
例:インダクタンスを L [mH]とする.
例:(表の欄で) 長さ[m],幅[cm],高さ[mm],重さ[kg]
例:$ I [A] \cdot R [\Omega ]= E [V]
例:$ E = I \cdot R = 0.52 [mA]\times 2.27 [k\Omega]
$ = 0.52\times 10^{-3}[A]\times 2.27\times 10^3[\Omega] \simeq 1.1804 [V]
※これは原則1.に則れば下記のようになる.
$ 0.52 mA\times 2.27 k\Omega= 0.52\times 10^{-3} A\times 2.27\times 10^3\Omega \simeq 1.1804 V
複雑な式にカッコなしで単位を入れこむと読みづらくなる.
3. 原則として単位に丸括弧 () は使わない.
例外:文脈により補足的に使うことはある.
例外の例:ここでのインダクタンス(mH)は,回路全体の抵抗値(kΩ)に比例する
※ただし,単位の括弧付けのルールは絶対ではない.
学会や業界によって習慣的なものも存在する.
複雑な式の場合には,読み違えないことを第一に,[]づけを判断していく.
以上.