20.D 第2課題参考(2)実習課題
ここで,やるべき作業を実習課題として提示する.
【実習課題 20.D】( 通信条件の確認と計測 )
オシロスコープ,ラインモニタを使って,前のテーマで解明した通信条件が本当にその条件通りなのかを検証する.
何を観測し,それがどうなれば確証が得られるのか,何のためにその測定をするのか,グループで検討する.
以下に,オシロとラインモニタについてそれぞれ検討内容をピックアップしたので,参考にされたい.
以下に参照となる手順を示すが,あくまでも参考なので,自分たちでアレンジしてよい.
◎(A) オシロスコープでの観測
(A-2) send1コマンドを使って,半角文字を連続送出する
(A-3) 信号が流れているラインがどれなのかを考えてプロープを設置し,オシロスコープで観測する
(A-4) オシロで同期する.同期しにくければSTOPする.
(A-5) 観測できた信号から,ビット列を読み取り,それが送出文字であることを確認する
(A-6) 信号の電気的特徴と2値ディジタル信号としての特徴を測定・記録する
★注意★
送信文字の決め方に注意.全ての符号を試すことは困難.何らかの合理性をもって文字を選ぶ必要がある.
※どの文字を選ぶかはビット列のパターンで考える
※レポートにもなぜこの文字を選んだか,明示する
※特殊な文字・記号を送信したい場合:文字コード体系について調べる必要がある.例:全角文字=UTF-8=3byteで構成=8bit x 3ブロック を観測必要
文字コード体系については,各自調査すること
◎(B) ラインモニタでの観測
(B-1) ラインモニタ(LogicMother)をPCに接続し,LogicMotherアプリを起動しておく.
(B-2) サーバ側で sendchars コマンドを使い,特定の連続文字列を送出する.
(B-3) LogicMotherアプリで記録された信号列を正しく読める解像度に拡大し,画像保存し,その信号列が端末に出力された文字列と一致するか,読み取る
★注意★
ラインモニタ はバッファの設定を調整することにより,長い文字列の取得が可能.
→ 逆にバッファと拡大率をうまく調整しないとデータとして取得できない
sendcharsコマンドだけでなく,Unixコマンドで多くの文字データを標準出力に吐き出すものを実行して観測するのもよい.
★全体の注意★
どの測定も同じ条件 (文字/文字列) での観測を複数回行うこと.
1回だけだと「たまたま偶然」その値になったのかも知れないからだ.
※何回取ったら十分確証が得られるか?このことも班で検討しよう
2023/9/18