10.E 第1課題参考(2)実習課題
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【実習課題 1】( 通信の成立とログイン )
 ここでの課題は,条件が不明なシリアルラインにおいて通信を成立させ,ホストにログインすることである.通常の実験のように詳しい手順は示されていない.テキストに掲載された基本理論・規格を確認しつつ各グループでよく検討し,試行錯誤をしながら実験を進める.
以下に接続する際の注意点を挙げておく.
注意点 (A) ホスト側の設定は未知である.正しい通信条件を探し出す.
注意点 (B) 通信条件は,通信速度,データ長,パリティの 3 つの要素により決定.
※参照:70.G 通信条件のパラメータ
注意点 (C) Tera Term の「シリアル設定」画面で通信条件を変更.
※参照:60.C Tera Term の接続と設定
※「シリアル設定」を開くショートカットは Alt+S,E
注意点 (D) 通信条件が正しければ,Enter を押したらログインプロンプトが出る.
注意点 (E) 正しくログイン画面が出るまで設定変更して注意点(C)(D) を繰り返す.
注意点 (F) ログインプロンプトが出たらログインする.
ユーザアカウント名は,”guestテーブル番号”(テーブルが1ならguest1)
※パスワードはその都度教員から伝える
注意点 (G) ログインしたら,ホストや端末の状態・情報を集める.
ホスト名,ログイン ID,グループ ID
通信ポート名 (ホスト側, 端末側)
端末設定 (スピード,ビット長,パリティ等)
など.それぞれ情報が得られるコマンドとオプションがある.
※参照:60.D Unix コマンド
※必要に応じて man page を読み,各コマンドの出力の意味を調べる
注意点 (H) このテーマは試行錯誤が大切.結果だけでなく試行した条件を全て記録しておくこと.
※レポートとはうまく行った時だけの記録を報告するものではない.
注意点 (I) 作業終了後はサーバをシャットダウンする.ぶち切りすると次に起動できなくなるリスクがある.コマンドは以下の通り.
sudo shutdown -h now
△Hint△ 通信ポート名について
 当然だが,通信ポート名はホスト側と端末側の 2 つ.いま観測しているのはどちらの通信ポートなのかを理解しておくこと.
端末 (PC) 側のポート名は”Tera Term”でホストに接続する際に示される.
ホスト側のポート名は Unix の”tty”コマンドで知ることができる.
以上.次は ▶▶10.F 第1課題参考(3)検討課題
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2024/9/18