00.B 本実験の特徴と進行
◆課題解決型テーマ
本テーマは「課題解決型」:
課題・問題点・不明点が提示される.
方針・条件・手順について具体的な指示はない.
グループで考えながら,ゴールに至るプロセスを自分たちで構成する.
例えば以下のような流れ.
1. 主たる課題の把握
→ 2. 解決への「方針」 ← 自分達で
→ 3. 使う方法・道具の選択(その理由)
→ 4. 具体的な手順
→ 5. 試行錯誤したプロセス(失敗も含む)
→ 6. 結果とそれを踏まえた考察
重要:自分達で考え判断し実行する.
→ 失敗も含めたプロセスを詳しく記録する
◆グループでの作業分担
実験テーブルの班単位で進める.
→ 実験中の態度は成績評価の対象
→ 実験課題を解決する方針・手段を全員でよく話し合う
実験がスムーズに進むよう,合理的に作業を分担する.
特定の人だけが適当に進めるのでは効率が悪い・理解が浅くなる
→ 話し合い,ゴール・方針を決め,分担を決める
★決められた分担だけでなく,手が空き次第,他のサポートや,次の仕事を自分で見つける
実験結果の確認・データ共有は個人の責任かつ全体の責任.お互いにチェックしあう!
機器・器具・実験机は毎回片付ける.整理整頓掃除片付けも評価対象.
◆実験の進め方イメージ
具体的な進行のイメージは,例えば以下のような流れ.
(1) 本テーマの主たる問題/課題を把握する.
※明確なゴールイメージを作るために,ストーリーを用意した.各章の前にまず「エピソード」が提示されるのでよく読み,何を要求されているのか,自分たちのミッションを把握する.
(2) 問題解決の方針,プランをグループで話し合う.
※なぜ,何のためにその作業をするのかを明確に
(3) 必要な作業を分担する
※例えば発振器の調整を行う,オシロスコープの波形を読む,測定値を記録する,測定値を計算してグラフに描く等
(4) データは随時共有 (本学部では MS Teams が有用) する
(5) 取得データを可視化,全員で検証.課題はクリアできたのか評価
(6) 考察について,意見交換 (考察そのものは個人で考えて書く)
※このテーマではスマホは計算,データ共有,必要な写真撮影でOK.
◎グループ実験の進め方
★自分たちは何をする?
→ 行動するには,まず相談する
→ 相談するには,まず情報共有・確認をする
★やるべきこと・やってみること
自分たちで考えて相談して決めて!
→ そのためには,よく話をして!
わからないことはTAさんに聞いてOK.でも……
「何をやるか」は自分たちで!
※ちょっと「道具」の話をします
★メモ/ノート超大事!!
自PC+エディタでもいいけど……ぱぱっとメモれる?
藤井的には……
iPad + ApplePencil + 「メモ」アプリが電子メモとしては最高
手書きも+エディタとしても使える
でも,手書きノートには負ける!
特に「証拠能力」高い:日付+署名があれば最大効力
→ 実験進行の話題に戻る →
◆7つのステップ
1. 共有:達成すべきゴールは?←課題把握
2. 相談:その為に何をする?←プラン立案
3. 相談:何を観測・測定する?どんな作業?←具体化
4. 作業:各自は何をやるか? ← 分業,効率化
5. 記録:観測までの試行錯誤は? ← プロセス記録
6. 作業:観測・計測・計算した結果は? ←データ保存・共有
7. 相談:データの評価は? ← 必要ならデータ追加と再評価
← 細かい記録・プロセスの記録が大事!!!
◆具体的な作戦
★役割分担
自分の「役割」を決めよう
「誰かがなんとかしてくれる」ことはない!
→ ちゃんと関わらないとなんの実験かわからない!
→ レポート書けない!
「これはやっといたほうがいい」と思いついたことはどんどんやる.
← 仕事は自分で見つける!
★「無駄かもしれない」 → やらない✘! → やる!◎
◆どんな役割が?(一例)
「記録係」:一番大切!← 最低2人!
・何のつもりで何をやったか
・何ができなかったか,失敗したか
・それをどうクリアしたか……
を詳細に記録 → 共有
「調査係」:テキスト先読み・不明点をググって調べる → 共有
「測定係」:測定機器からきっちり数値を読む,データ保存 → 共有
★役割分担は変更してOK
大まかに分担
→ 具体的な作業が判明
→ 細かい分担に変更
← 臨機応変に!
※ひとつの作業(相談しつつ)は可能な限りペアで!
← 組織の仕事の原則
★分担しても全体を忘れないで
自分の仕事だけではレポート書けない
→ 全員が全体を把握する
進行はリアルタイムに全体で共有:お互いにマメに確認しあう
Teamsスレッド使って!
データ,メモは(不完全でも)スレッドにどんどん投げる
→ わかりにくければ相互確認
※念のために用意しました:
◆データ通信進行の目安
第1週:課題提示,通信条件探索,条件確認のための測定
第2週:第2,第3,第4の課題を把握
再測定,課題の検討,自己評価レポート作成開始
週末金曜日まで:レポート提出(manaba)
→ TAと藤井がチェック:manabaのコメントに記入
第3週(あれば):レポート指導・質問対応
レポート指導は前半と後半最初のテーマで1度ずつ
週末金曜日まで:レポート再提出(manaba)
← レポート指導あってもなくても受け付ける
◎毎回の解説は……
毎回Teamsで解説を録画
不明な点は何度でも視聴可能
2023/10/2