熊が火を発見する
テリー・ビッスン 作/中村融 訳
河出書房新社・単行本『ふたりジャネット』収録、絶版
概要
題名通り、熊が火を発見する話。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、スタージョン記念賞受賞。
おすすめポイント
奇妙な発想、普通の語り口。
この作品は、題名通り熊が火を発見する話です。主人公は、甥と一緒に森の中で両手に松明をもった熊に出会います。出だしこそ不思議な作品なのですが、その語り口はいたって普通の、中間小説的な雰囲気です。アイデアと物語の雰囲気のギャップが面白い作品です。あからさまにSFという作品ではないので、SFが苦手だという方にもおすすめします。
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