心理的安全性
「チームの心理的安全性」という概念を最初に提唱したのは、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー エドモンソン氏です。同氏は、この概念を「対人関係においてリスクのある行動をしてもこのチームでは安全であるという、チームメンバーによって共有された考え」と定義しています。
チームの中でミスをすると、たいてい非難される。
チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える。
チームのメンバーは、自分と異なるということを理由に他者を拒絶することがある。
チームに対してリスクのある行動をしても安全である。
チームの他のメンバーに助けを求めることは難しい。
チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない。
チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる。
https://gyazo.com/5dd59bed69d5ea740c139b0d7ac29c45
この中で、「快適」の領域に入るのが、いわゆる仲良しグループってやつですね。目標を達成しようという責任感はなく、ただ友達と一緒にいて心地よいというグループです。友達同士でお茶したり遊びに行ったりするぶんにはこれでおおいに結構です。気心の知れた仲間と過ごす時間もとても大事です。
次に、「無関心」領域に入るのが官僚的な組織や大企業のようにハンコを押す役職者がやたらと多い組織などに見られがちなグループです。メンバー(社員)は目標達成のために努力をするかもしれませんが、それは自分の立場を守ることが主な目的となりがちです。出世のための点数稼ぎとかね。
「不安」の領域に入る組織は、一見仕事の成果は出ているかもしれないけど、常にメンバーは不安を感じているような状態です。この領域に入る組織のマネージャーは、高い目標を設定してそれをやらせることがマネジメントだと思っている、あえて言うならそんな”勘違い野郎”が上層部にいる組織でしょうか。「うちは成果主義だ!」とうたっている会社などがそうかもしれません。あぁ・・・どっかで聞いたことあるような・・・
そして、私たちが目指したいのは「学習」領域に入る組織です。心理的安全性が高く、かつ責任感も高いメンバーで構成された組織。メンバーがお互いに協力しあうことができ、仕事を完遂する責任感をもっている組織です。お互いに気兼ねなく意見を言い合える環境ですので、価値観の異なるメンバーの様々なアイデアを試すこともでき、いい成果の出やすい組織だと言えます。