京都大学工学部物理工学科(原子核工学コース)2年次編入試験の体験記(仮)
2021/8/31-9/1にかけて、標記のような試験を受けました(結果は不合格)。
結果は不合格であったが、このコースの体験記が無いことから特に口頭試問の情報は有益と感じたため書くことにする。
試験は数学・物理・化学の3教科とTOEFLibtの提出になっており、工学部の編入試験全体で同じものをやる。
自分の出来は数学9.5割、物理5割、化学2割くらい。TOEFL のスコアは58
合否決定は定員ではなくボーダー制という噂だが、今回は数学物理がとても易化していたのでそのボーダーが跳ね上がっていたと思われる(自分は電磁気で問題文を読み間違えて勝手に自爆したが)。
知り合いの中には出来が数学9割、物理8割、化学1割くらいと言っていたTOEFL66の人が落ちてたりもしたので多分相当厳しかったと思う。
これから京大編入を狙う高専生は絶対に化学とTOEFLを妥協してはいけない...(戒め)
【面接】
〈概要〉
・AM9:15に建物に集合。受験番号順に1人30分ずつ面接及び口頭試問が行われる(コースごとではない)。
・待機中は私語とスマホ禁止。読書はOK。口頭試問の内容が完全に未知だったので、とりあえず待ち時間に原子核に関する内容の参考書を読んでいたがその内容は一切出なかった()
・面接の部屋と面接官はどのコースも同じ。口頭試問の内容は同じかも知れないし違うかも知れない。
・面接官は5人おり、自分が座る椅子の前方に机と、後方にホワイトボードがある。
・30分はきちんと測られており、開幕5分程面接をしてから残りの時間は全て口頭試問(30分を過ぎると打ち切られて帰れと言  われる)
〈内容〉
・志望理由
・量子力学を用いた技術は10年後の社会にどのように貢献していると思うか(志望理由で量子力学について触れていたため)。
・量子暗号などの技術について、現在どのような問題点があるか。
・原子核工学コースで学ぶことは今後どのような事に活かされると思うか。
ここから口頭試問
口頭試問は力学、熱力学、電磁気学の3つについて。
力学(口頭で受け答えする)
・滑らかな床の上でキャスター付きの椅子に座っているとする。そこからバスケットボールを投げるとどうなるか(運動量保存則)。
・バスケットボールを指で回転させると自分はどうなるか(角運動量保存則)。
熱力学(プリントと鉛筆を渡され、口頭で説明する)
・クラウジウスの原理の説明(対偶が成り立たないことを示すやつ)
・ジュールの法則の説明
電磁気(プリントと鉛筆を渡される)
プラズマについて
・直線電荷の周りの電場を求める(自分はガウスの法則でやったらその式は何?とか聞かれてきょどった)
・電子が気体に衝突してイオンが電離してガスを発生させる現象について、電子とイオンのどちらがより現象に寄与するか。
プリントの方は結構急かされるので怖かった。
取り急ぎ、本番の内容はこのような感じでした。また後でおすすめの参考書とかTOEFLの提出の仕方とかを含めた長めの文を書こうと思っています。