廊下
皆さんは物理カンファレンスに於いて重要視するのは何でしょうか。
トークでしょうか、トークでしょうね、トークだと思うんですが、そうではない人もいます。例えばそう、トークの最重要人物、スピーカーのひとびとですね。スピーカーのひとびとは、いま準備しているスライドで十分に伝わるか、きちんと人前で話せるか、時間配分は大丈夫か、とたくさんのことを考えて緊張していることが大半かと思います。スポンサーのひとびとは、自らのブースでどれくらいの人がどれくらい興味を持ってくれるだろうか、採用につながると嬉しいな、と考えて参加すると思います。それからオーガナイザーや当日スタッフのひとびとは、運営の様々なことを考えながら、ひとびとが楽しめるよう動いていると思います。
わたしはスポンサーブースの担当者を除く、参加者・スピーカー・当日スタッフ・オーガナイザーの各ロールで物理カンファレンスに参加したことがあります。スピーカーとして参加した時は、喋り始める直前に体が冷えて緊張に染まっていましたし、当日スタッフとして走り回るときはひとびとの導線を整理し続けていましたし、オーガナイザーとしてひとびとを迎え入れる際には、裏側で当日発生する「これどうしよう!」の対応をしたりしていました。一般参加者として参加するときは、たくさんの人と出会い、いろんな話をしていました。
Rubyist となって 10 年とちょっと、わたしがカンファレンスに於いて重要視するポイントは、「誰が参加していて、誰と話せるのか」になりました。誰が何を喋るのか、どこがスポンサーブースを出すのか等の一切合切を考えずに「誰が行くんだろう」がメインです。カンファレンスに於いて、人と会うこと、人と喋ること、人と知り合うことがわたしにとってのすべてです。東京 Ruby 会議 12 は、「誰が参加していて、誰と話せるのか」という視点に於いて期待値が高くありました。オーガナイザーチームの面々が主催するイベントで集まるひとびとは、きっと楽しく話せるであろう、あの人も来るかな、あの人は会えるかな、そんな期待とともに参加した東京 Ruby 会議 12 でした。
わたしは顔見知りから友人まで幅広く「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」という切り口とともに沢山の話をしました。トークは基調講演をちらっと見たくらいで、ほとんどの時間を廊下で過ごしていました。スポンサーブースの中の人と話し込む時間もあれば、その場で話し込むことも、ホワイトボードを切欠に人と話すこともありました。ホワイトボードを中心に改行の話を始めるパーサー (に特に興味のある Rubyist) のひとびとを見てオーガナイザーのいかるがくんが「うわギャングだ」と称していたのをよく覚えています。(パーサーの人々はパーサーギャングと呼ばれています)
ホワイトボードの前で交流する人々
ひとびとと会う機会は、食事会や勉強会といった形で作れますが、カンファレンスは殊更特別です。平日夜の勉強会の参加は難しい、食事は家族と摂ることにしているなど、様々な制約があるひとびとがドンと集まるのです。たいていの友達には会えるし、友達の友達とも知り合える、限りなく身内的な閉じた空間でもあり、初めましての人とも出会える、開けた場所でもあるのです。
Rubyist が一堂に会す機会は、RubyKaigi や地方 Ruby 会議など様々がありますが、東京 Ruby 会議 12 も同じく Rubyist が集う場だったかと思います。
皆さんは、誰とどんな話をしましたか?