「ふりかえり」はなぜひらがなか
Project Retrospectives、とはプロジェクトを全員でふりかえり、そこで何が起きていて、メンバーがどう感じたのか、をあぶりだすファシリテーション技術である。プロジェクトの途中で次のフェーズに有用なアウトプットを出すという使い方もあるし、プロジェクト終了時に、全員の健闘を称えあい、次のプロジェクトに生かす、という使い方もある。
私は「反省会」(ちょっとネガティブな感じ)と訳さずに、「ふりかえり」と訳すことにしている。
Retrospectives をふりかえりと訳している
「ふりかえり」が、従来の「反省会」や「問題分析会議」と違うのは、それが全員参加で、かつ、参加者の「感情」部分の働きかえるものであり、建設的だ、ということ。誰かを非難したり、問題を抽出することが目的ではない。メンバーが、次のステージへ向かうための勇気を得ることが目的だ。だから、Norm が最初に書いているグランドルール、
「この会では、プロジェクトの全員が置かれた状況下でベストを尽くした、ということを疑ってはならない」
を設定し、その後で全員で回顧をする。
その1 ひらがな思考術の影響
その当時買って読んでいた ひらがな思考術の影響があるというもの。その頃から平仮名を意図的に使うようになりました。例えばTRICHORDは「とき」「こと」「ひと」ですね。
その2 「振り返り」という動詞との差別化
「ふりかえり」というと、単なる振り返りという名詞ではなく「プロジェクトの振り返りを行うセッション」という意味を持たせるために差別化したかったから。「振り返り」では一般的な名詞として使用しているのか、そうでないのかがわかりずらいと感じた。
その3 「振り返り」より、やわらかい印象をもたせるため
実はこれが本命だったりしたのかも。反省会>振り返り>ふりかえり、という順に固さが取れている気がしない?自分の考える「ふりかえり」は敷居の高いものではあってならないし、チーム全員が参加して正直に思いを出力できる場でなくてはならない。なので、やわらかさ重要と考えています。