有機体説
生命
がもっている全体的統一性を思考の基本に置く考え方。
有機体
説は、さまざまな領域で主張されるが、とくに生物学や
社会
・
国家
理論における有機体説、
文学
における
ロマン主義
などがよく知られている。それらに共通するのは、全体は要素(あるいは個人)の単なる総和には還元できない独自の存在であるとする考え方であり、全体は要素の単なる寄せ集めにすぎないとする原子論的・機械論的思考と対立するものである。
横山輝雄
日本大百科全書(ニッポニカ)