ロッテ・ライター
登場:アルチンボルディの部
ハンス・ライターの妹。
ソ連との戦争が激化すると父母とともに西へ逃れ、戦後は母の実家に身を寄せようとするも避難民でいっぱいで、じきに父は病気で死んだ。
母が修理工と再婚したのち、その工場にいたヴェルナー・ハースという若い工員と交際する。紆余曲折の末結婚し、クラウス・ハースを産む。
地元で不祥事を起こしたのち、クラウスはアメリカに渡り、音信不通になる。ヴェルナーが死に、一人で暮らしたり旅行に行っていたロッテの元に、1995年メキシコのサンタテレサからクラウスが刑務所にいると、弁護人のビクトリア店サントラヤから電報が届く。
秘書養成専門学校から派遣されたイングリッドとサンタテレサに向かい、クラウスと面会した。
それから毎年メキシコを訪れたり、弁護人と連絡を取ったりすることになる。
2001年、フランクフルトの空港でアルチンボルディの『森の王』を買い、読み終わった後サンタテレサからブービス社に電話し、その三か月後にハンスとロッテの兄弟は再会した。