アマルフィターノ
登場:批評家たちの部、アマルフィターノの部
名前はオスカル・アマルフィターノ
チリ人。サンタテレサ大学に勤めるドイツ文学の教授。アルチンボルディの専門家。
アルチンボルディを、ギュンター・グラスやアルノー・シュミットと同じ優れた作家として評価していた。(批評家たちは探求対象として評価していた)
二十世紀最高のドイツ語作家はカフカ、戦後ドイツ最高の作家あるいは二十世紀後半ドイツの最高の作家には、ペーター・ハントケとトーマスベルンハルトを挙げた。
エル・セルドを例に挙げ、メキシコのインテリは国家に養われていると批評家たちに説明した。
批評家たちから同性愛者の疑惑を持たれていた。。
裏庭の物干しロープに、ガリシアの詩人ラファエル・ディエステが書いた『幾何学的遺言』を吊り下げている。マルセル・デュシャンの模倣。
手に入れた覚えのないディエステの本を見つけたあたりから、アマルフィターノはおかしくなり始める。
17歳の娘、ロサと同居している。
アマルフィターノが33歳の時の娘。
ロサの母親ロラは、敬愛する詩人をスペインに訪ねることを口実に、ロサが2歳の時に出て行った。
父親はボクシングが好きで、チリ人は皆おかまだという持論があった。
祖父はナポリ生まれ。
バルセロナ大学からサンタテレサ大学へはシルビア・ペレス教授の紹介でやってきた。
サンタテレサで過ごす間、幻聴が起きたりと精神的に不安定になる。
幻聴はアマルフィターノの祖父(少し後には父親の霊魂を名乗る)を名乗り、アマルフィターノがホモか執拗に問いただす。
頭がおかしくなりかけの頃、マルコ・アントニオ・ゲーラ(学部長の息子)に誘われ、街の郊外でメスカル酒※「ロス・スイシーダス」を飲む。
※『野菜の探偵たち』の登場人物アマデオ・サルバティエラも愛飲していた。
アマルフィターノの部は、アマルフィターノとエリツィンが夢の中で出会い、酒を飲んだエリツィンが穴に落ちてしまうたころで終わる。