野良猫を二時間かけて説得した話
ボランティア拠点によく出入りしている野良猫がいた
うちだけでなく他の家にも行っているようだったので地域猫といえるかもしれない
ただ、去勢していなかったため、すぐにでも捕まえて動物病院に連れていこうと思っていた
のが去年夏前からの話。それから彼との関わりは続き年が明けた三月も末。ついに捕らえられたのだった。
以前の間柄(?)
昨年夏、捕まえようとなったときはまだ人間に慣れておらず、与えられた餌は食べたいが人前では(ヾノ・∀・`)ムリムリという感じで、物陰に餌を置いたら次の日には無くなっている感じ
現在の間柄
朝昼版、キッチンの前に現れちょこんと座り、飯まだかいとこちらを睨みつける
チュールをあげれば一瞬触れはするものの、触れた瞬間に逃げていく
人に慣れてはきたものの、飯だけで人間に媚を売ることはしない模様
ちなみに餌をあげる役は賄いを作っていたこともあって大体nomadoor.iconだった
ここ数日の失敗した捕獲風景
nomadoor.iconがこの拠点を離れるというのもあって、少々強引にでも捕まえようとなった
猫用の持ち運びカゴ(捕獲かごではない)を知り合いに持ってきてもらい、飯食ってる後ろから毛布で抑えようとした
が、思ったよりだいぶ力強く、少しの隙間から逃げていった
次は漁で使うような大きな虫網?で餌を食ってる後ろから追い回した
が、思ったよりだいぶ力強く(デジャブ)、網をぶっ壊していった
本日の二時間の説得模様
キッチン閉じ込め大作戦
目を話した隙にキッチンに侵入して飯を漁っていたことがあった
この際、わざと隙を見せてキッチンに閉じ込めたほうがええんでは?と思い、わざとらしく餌を起き、窓を細く開けて遠くから見守っていた
最初は警戒していたものの、しばらくするといつものごとく侵入して堂々とご飯を食べ始めたためゆっくり忍び寄り窓を締めた
閉じ込め成功👍️
こっからどうするよ
閉じ込めたはいいものの、そもそも籠がだいぶ小さく、無理やり入るとは思えなかった
窓の外に籠を配置し、隙間を埋め、そこに追い込んだら入るのでは?という作戦でしばらく追い回していたが、逃げ回って部屋を荒らされただけで全くうまくいかなかった
説得開始
しばらく逃げ回ると、もう逃げ道がないのを悟ったのか部屋奥の上部にある窓枠の角に縮こまっていた
近づいても逃げずに縮こまっているため、籠を前から近づけていけばそのまま入ってくれるのでは?という提案があった
前に籠をおいてはみるものの当然はいらない。餌を入れといても当然入らない
ダイジョーブダヨー、イタイコトナイヨー、ボチボチハイランカネーと語り続けながら籠を少しずつ前進させていく
1時間経過。進展は見られず
ただ、警戒モードはだいぶ和らいできたのか鼻息は落ち着いてきた
少し触ってみようかと思い軍手越しに背中をポンポンしてやる
最初はビクッとして、また警戒モードに入った。焦らず落ち着くのを待つ。落ち着いたらまた少しポンポンしてやる。を地道に繰り替えし段々と慣れさせた
軍手よりも素手のほうが繊細に触れるだろうかと思い、軍手を外して素手で撫でてやった
おしりから籠の方に押せば入らんかなーと淡い期待をしつつちょっと押してやったがそこは強い力で抵抗して入らず
1時間半経過
和解のとき
背中以外も触っていった
頭、首元
特に頭は気に入ったようで、撫でるのを止めるとやめちゃうん?と手のほうを振り返って見るようになった
そして突然。体を180度回転させ籠と反対の方を向いた
強引に逃げるのかと身構えたが、目には戦闘モードのときの鋭さはなく諦めのような、降参のような顔をしていた
座るような姿勢から、うつ伏せの姿勢へ、籠を近づけてやると素直に後ろ足から入り、蓋を閉め、鍵を締めても落ち着いていた
捕獲しましたよーというのを、ともに追っていた知り合いに報告すると、捕まえられたかったのかもねと言っていた
確かに、何度も毛布やら網やらで捕まえられようとしてるのにまだ飯を食べにきているのを見て、最初はただのアホなのかと思っていたが、ぼちぼち飼われてもいいと思っていたのかもしれない
なんにせよ、ここを去る前に捕獲できてよかった
翌日…