『UMLモデリング入門』
本質をとらえるシステム思考とモデリング心理学
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モデリングとは、情報システムを開発する際に、ユーザーの要求やシステムの全体像を図として見える形にすることです。システム開発の最初の分析・設計作業を支える重要な技術であり、現在では、UML(統一モデリング言語)が、その表記法として定着してきています。ただ、UMLは表記ルールを定めたものであり、モデルを作成する手順や方法は決まっていません。 本書では、情報システムの設計で必須となる3つのモデル(静的・動的・機能モデル)を、UMLを使って作成する方法を、基本から丁寧に説明します。クラス図、オブジェクト図、状態機械図、活動図、ユースケース図/記述の間で整合性をとりながら、より良いモデルへと作り上げていく手順とポイントがきちんとわかります。正解と言い切るのがむずかしいモデル作成にあって、より良いモデルへ導いていくための道筋をしっかり伝授します。 出版社: 日経BP社
はじめに
第1部 モデリングの考え方
第1章 モデルが表現するもの
1-1 情報システムとモデル
1-2 情報システムサイクル
Column 情報システム学
1-3 モデルの定義
1-4 概念と型
1-5 モデルには認識する人がいる
1-6 3つの側面からモデリングする
Column エピソードから知識へ
第2章 UMLの基礎知識
2-1 UMLの歴史
2-2 表記法の概要:13種類の図
2-3 UMLの共通ルール
2-4 図法の概観
第2部 モデルを作ろう
第3章 静的モデリング1:概念と型
3-1 静的モデリングのポイント
3-2 概念レベル:クラス図がすべての要
3-3 「概念」とは何か
第4章 静的モデリング2:関連
4-1 関連
4-2 多重度
4-3 ロール
4-4 汎化
4-5 集約関連
Column 人間の概念構造のモデル
第5章 静的モデリング3:インスタンスの構造
5-1 インスタンスの表記
5-2 オブジェクト図の基礎
Column 「もの」を識別するということ
5-3 オブジェクト図の作成
Column テストケース
第6章 静的モデリング4:高度な関連
6-1 制約の記述
6-2 関連型
6-3 属性か型か
6-4 知識レベル
6-5 導出
Column べき集合
第7章 型図の演習
7-1 お題
7-2 解答例
第8章 動的モデリング:状態機械図、活動図
8-1 状態機械図
Column プロトコル
8-2 活動図
8-3 業務フローを書く
8-4 プロセス図
Column スクリプトとプラン
第9章 機能モデリング:ユースケース
9-1 機能とは何か
9-2 ユースケース記述
9-3 ユースケース図
9-4 アクターの本質
9-5 シナリオ
Column 戦場ヶ原の稲妻
Column 4枚カード問題
第10章 モデル間の整合
10-1 モデル自身の美しさ
10-2 整合性のチェック
10-3 文書化
第3部 要求をモデル化する
第11章 総合演習:ユーザー要求のとらえ方
11-1 期待の整理
11-2 原要求の記述
11-3 パタン記述
11-4 要求設計
Column 業務構想書
付録A ユースケースとは何か