「擬似」と「疑似」
いずれも英語訳は pseudo-
「擬似」と「疑似」の違いはありますか?|漢字文化資料館 (大修館書店)
漢字単体として見た場合、「手へん」の付いた「擬」は「なぞらえる」という訓読みを持ち、なにかに似せる、という意味を表す漢字です。「疑」の方はみなさんよくご存じの通り、「うたがう」と読む漢字。
ところが、小社『大漢和辞典』を調べてみると、ちょっと違ったことが書いてあります。「疑似」の方は「まぎらわしくて見分けにくいこと」と書いてあって違和感はないのですが、「手へん」の付いた「擬似」の方には、「何の罪にあたるかを評議する」と書いてあるのです。この「擬似」には、用例として比較的近代のものしか挙がっていませんから、中国語としての「手へん」の「擬似」は、そんなに古いことばではないようです。
とすると、日本語で、「手へん」のない「疑似」と同じ意味を表す「擬似」は、中国語から受け継いだことばではなく、日本人が独自に作り出したことばではないか、と思われます。
pseudocodeは「擬似」?
擬似コード
存在するプログラミング言語に「似せている」わけであって、「疑わしさ(まぎらわしさ)」はない
Googleの検索ヒット数は「疑似コード」の方が多い
Google日本語入力の辞書は「擬似コード」のみ
「擬似コード」の表記をよく見るrmaruon.icon
pseudogeneは「疑似」?
疑似遺伝子
DNAの配列のうち、かつては遺伝子産物(特にタンパク質)をコードしていたと思われるが、現在はその機能を失っているものをいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/偽遺伝子
「似せている」というより、「まぎらわしさ」がある
「疑似遺伝子」より「偽遺伝子」の方をよく目にする
偽は、「疑似」に近いニュアンスを感じるrmaruon.icon
「人の手が介入しているか否か」で考えてみる
擬似
人の「手」によって意図して似せているもの
そもそも「擬(なぞら)える」が「まねて作る」の意味を持つ
疑わしさ・まぎらわしさが弱い
手偏がある
擬似コード、擬似的に
疑似
人の「手」が介入しないもの?
疑わしさ・まぎらわしさが強い
疑似遺伝子
反例
擬似相関
表記ゆれ、ほぼなし
まぎらわしさからすると「疑似」な気もするが、「擬似」が使われている
スプラトゥーンの「ギジ確」
表記ゆれあり
「疑似確」派rmaruon.icon
「100ダメ入ってないだろ」の疑わしさから
擬似要素、擬似クラス
表記ゆれあり
擬似コードと同じようにほぼ「擬似」でも良いのに、結構「疑似」を見かける
MDNでは両方使われている
擬似関係代名詞
日本語