VMware Fusion で ParavirtualizedGraphics を使って快適 Big Sur 仮想マシンを作る
macOS Big Sur から ParavirtualizedGraphics で (Big Sur 内で動く Big Sur の仮想マシンに限り)仮想マシンでもGPU支援が効くようになったぞ!!
残念なお知らせ
VMware Fusion 12.1.1 ではまだあちこち不安定
起動時に画面が乱れまくったり
ゲストOSがカーネルパニックしたり
Finderがクラッシュ祭開催したり
あとそもそも VMware で macOS ゲストは最近いまいち
VMware が APFS の shrink に対応していない
ので HDD イメージがどんどん肥大化していく一方
一応 dd で /dev/zero で埋め尽した後手動でディスクイメージをshrinkするという技もあるらしい
https://communities.vmware.com/t5/VMware-Fusion-Discussions/Shrink-an-APFS-virtual-disk/td-p/2744975
とりあえずうまく動きはしたがまあこういうhackは微妙ではある
安定度で言えば Parallels のほうがマシだし変な設定も必要ないが Parallels はGUIがひどいという問題がある
ちなみに Parallels は APFS の shrink にも対応している…
お好みに合わせて
用意するもの
macOS Big Sur が入ったホストマシン
2021年度になってもまだ Catalina の人は手持ちのアプリと相談しながらもうそろそろアップグレードしてください
VMware Fusion
VMware ID
今のところ最新の VMware Tools を落とすのに必要
macOS Big Sur のインストールメディアのISO
検証に使った環境
VMware Fusion 12.1.1
macOS Big Sur 11.2.3 (ホスト/ゲスト共に)
MacBook Pro (13-inch, late 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
手順
仮想マシンの設定→ディスプレイ→「3D グラフィックスの高速化」が オフ であることを確認する
オンだったらオフにする
普通に macOS Big Sur を仮想マシンにインストールする
最新の VMware Tools をダウンロード&(ゲストOSに)インストールする
まずは https://my.vmware.com でログイン
https://my.vmware.com/en/web/vmware/downloads/info/slug/datacenter_cloud_infrastructure/vmware_tools/11_x
VMware Tools 11.2.x の右にある GO TO DOWNLOADS
VMware Tools packages for OS X をダウンロードする
2つあるけど zip か tar.gz かの違いなので好きな方を落としたらいい
解凍すると darwin.iso が出てくるので仮想マシンにマウントしてインストールする
注意
システム環境設定で Kext を許可すると再起動せい!って言われるけど「あとで」にする
インストーラーにも再起動せい!って言われる
これは再起動してもいいけどDockでインストーラーをOption+右クリック→強制終了ってしてから左上のりんごメニューでシステム終了したほうが手順が少なくて済む
仮想マシンをシャットダウンする
仮想マシンを右クリック→Finderに表示→中にある .vmx ファイルを適当なテキストエディタで開く
VMware Fusion を終了させる
以下の2行を最後に書き足して保存して閉じる
code:vmx
appleGPU0.present = "TRUE"
svga.present = "FALSE"
VMware Fusion と仮想マシンを起動してうまく動いたら終わり
起動画面が乱れるけど5分ぐらい待つと次に進むことが多い
だめだったらリブート
注意
なんかこれだと Recovery OS は動かないっぽい?
ので Recovery OS が起動できなさそうな時は vmx ファイルを開いて
appleGPU0.present = "TRUE" の TRUE を FALSE に
svga.present = "FALSE" の FALSE を TRUE に
する必要がある
Recovery OS での用事が終わったら また TRUE と FALSE を入れ替えないといけないので注意