ビジョン: 視覚の計算理論と脳内表現
デビットマーの視覚情報処理
解釈学に基づく生命の認知情報活動について述べられた本
視覚とはそもそも何なのか,何を問題にすべきなのか,どうすればそれが解明できるのか,といった新しい研究パラダイムの提唱を行った名著
今では古典だが、独特な発想で分野を横断した分析が必要であることを主張している
物体の解釈が達成されるには3つの段階がある
第一段階
画像に関するグレースケールの描写
物体の表面の輝度の局所的な勾配の集合を情報とする
第二段階
表面の情報に基づく三次元物体の記述
表面ベクトルの情報を2・1/2スケッチとして得る
第三段階
三次元物体に対する先行的理解を拘束条件にして、これまでに得た情報を統合して解釈を行う
書評