デザインを「見る」訓練
そもそも自分のデザインへのプライドをちゃんと捨てること
まず、有名なデザイナーや本に載っているデザイナーよりも、自分は圧倒的に実力不足であると認める。
何をどう考えても彼らの方が上手いので、まずは彼らが使っている手法を真似してみたり、意図を汲んでみたりする。
そういうことを理解しない限りは、デザインを見ることから得られる情報量を最大にすることができないんだと思います。
「わたしだったらこうするけど」と思うような部分でも、何かしら意図があってやっている可能性が高いと、とりあえず疑ってみる。
デザインの構成要素
Photoshop、Illustrator等のツールの知識
デザイン4原則や、色、フォント、文字組みなどデザインに対する知識
表現のアイデアなどの企画力
論理思考力
作ったデザインを判断する力
なるべくいいデザインから良い情報を吸収して、自分でも再現できるようにしてく
いい写真と少しの文字、とかだと真似しにくい
分析/言語化 → 抽象化 → ストック → 再現
分析/言語化
「あ、いいデザインだな」と思った時に、「何が」いいのかきちんと言語化するというスキル
これを作ったデザイナーはどんな語り口で、どんな感情を与え、どんな情報を受け手に伝えたかったのか
大まかなレイアウト、余白の取り方など
「余白は多いのか少ないのか」
「どこに一番視点が集まるように設計されているのか」
「視点を誘導するためにどんな工夫がされているのか」
「(グリッド的に)どこが揃っていて、どこを外しているのか」
配色
「何色くらい使っているのか」
「複数のカラーを使っている場合、どういう色の選び方をしているか」
「どういったトーンでまとめられているのか」
「パキッとした印象か、ぼんやりした印象か」
文字組み
「フォントはどういうものを何種類使用しているか(ゴシック、明朝、太い、細い、丸みがある、角張っている、など)」
「行間、字間はゆったりなのか、きつめなのか」
「どこを強調しているか」
「ジャンプ率はどれくらいつけているか」
あしらい
「あしらいを使用しているか」
「文字情報で、あしらい的に使われているものはないか(欧文、数字とかはあしらい的に使われていることが多い)」
「どういった意図であしらいが使われていそうか」
「あしらいのサイズ感や量はどれくらいか」
見る解像度が高ければ高いほどいいし、きちんと要素を分けて考えることが大事
想定外だったり、普通とは違うような手が使われている場合、どうしてその手を使ったのか考えてみると結構面白い
抽象化
「何がそのデザインをそのデザインたらしめているのか」を判断する
分析/言語化の段階でわかったことの中で、例えば「優しさ」を出すためにここだけは外せない!という部分と、変えても問題ない部分
出したい雰囲気⇄要素の結びつけだけではなく、それぞれの要素の中でも自分の好みのポイントを見つける
ストック
「Aを表現したいなら、Bという手とCという手とDという手がある」とストックしておくこと
分類して引き出しにしまっておく
再現
「〇〇を表現したい」という明確な意図を持って作らないと、どの引き出しを開けていいのかわからなくなるかも
参考の元にしたデザインのなかで、いろんな要素を全て同じように使おうとするとまじでパクリみたいになっちゃうので、抽象化の段階でキーになっているもの以外は、何か違う方法で再現した方がいい
グラフィックに含まれている変数
タイポグラフィー
どんな書体が存在しており、それぞれどんな印象を与えることに長けてて、見出し向きor本文向きなのか
レイアウト
レイアウトの最適解はどんな情報を載せるかとその情報量によって決まります。そして「これくらいの情報量のときに適切なレイアウトはこれだな」という勘所はひたすら世の中に存在するあらゆるグラフィックの観察と実際にレイアウトを組む経験からヒントを得る
色
色の良い組み合わせ方については別途書籍等で学んだり、ある1色を指定したらそれに対していい感じのコンビネーションを提案してくれるツールもあるのでそれらを活用
装飾
装飾がグラフィックデザインにおいてもっとも人により得意不得意やできるスタイルが異なってくるポイント
ビジュアルタイプ(写真orイラスト)
媒体特性(紙orデジタル, 静的or動的)
各要素に対してどれだけ知識と経験があるかが自分のグラフィックデザインの引き出しの多さ
インプット
フォントを判別できるようになる、色特性を学ぶ、その媒体特有の表現をストックするなど各要素に関する知識を深める
自分が良いなと思ったグラフィックについて何の要素がどんな印象を与えて良いなと思ったのか言語化して抽象化・蓄積する
ポイントとしては自分の主観に対して要素のあり方を結びつけているだけなので「言語化に絶対的な正解はない」ことです。あまり難しく考える必要はありません。そしてこの言語化がどれだけ解像度高くでき、自分の中に引き出しとして定着するかがグラフィックデザインのスキル向上の鍵
言語化をするだけでなくグラフィックを構成する要素に関してそもそもの知識を身につける必要
アウトプット
言語化された良いと思った理由に則って自分でグラフィックを作ってみる
必ずアウトプットまでして自分の中でグラフィックの引き出しとして定着させる
グラフィックデザインができるようになるための簡単な魔法のメソッドなどありません。ひたすら考えて手を動かした人だけが身につく、ただそれだけ
『デザインの鉄板を10個あつめてきて、言語化する。』
これは絶対外れない、というテンプレ的なものを持っているのは強い。それらを集めて、言語化することでポケットにいれておく。
町中で見た、いいと思ったものを、文字にして残していくといい。https://gyazo.com/f48dd48c64c954334073c6d872ccdff1
デザインがうまくなる方法は?どれだけ考えて、どれだけデザインしたか!
デザインの軸を持つ
デザイン=なんとなくおしゃれ ではない
目的 「伝えること」 伝えることを最大化する
一瞬で伝える