お絵描き記録38日|デッサンを教わったら上達速度が上がったよ
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人体お絵描き記録
「ソッカの美術解剖学」:人体構造がわかる
描くべきポーズ:難易度順
①片足重心
②前後に足を開いて立つ
③左右に足を開いて立つ
④両足重心
⑤椅子に座る
エクストリームなポーズは動きに目がとられてうまく描けてる気がするだけ
基本の立ち座りを描いたほうが地味だけど結果として早くうまくなる
描くべきポーズ5つの難易度は、高くなるほどに重心位置がわかりにくいそうです
ぱっと見良さそうだけど、どうしても違和感が拭えないんですよね。そういう時に「なんか変だけどこれでいっか」をすると上手くならないと序盤に聞いていました。上手くなるためにやっているのにそれでは意味がない。
デジタルで描いてはいますが、トレスはもちろん絵とモデルを重ねて比較することもしていません。モデルを見る目を養うことが大切なんだろうなぁ、と察していて、重ねて比較することはその目を養うことの妨げになると思った
Tips
重心
「補助線を引いてモデルとのバランスの違いを確かめて直すこと」
自分が描いたものとモデルに、左右対象な体の部位(膝とか肩とか)に線を引いてみる。体重が乗ると人物の存在感が全然違う。
似たような正面構図では同じ線は必ず引くようにしました。さらに、バランスがどうにもモデルと違うなだと思った時には「どこの比や形を確認したら違和感の原因を見つけて直せるか?」を考えて、工夫して補助線を引いて形状を修正するようになりました。スキルは活用・応用していこう
「人間の体の動きには一定決まりがあるからそれを把握しよう」
細いペンで描く
「同じ細さの線だけで描くようにしよう」
細い線で描くことで、無視していた身体の細かなラインや凹凸に気を付けるように、という意図
ペンが細くなると否応なく細かなところを見ることになるので、これはモデルを見る解像度を上げる
反射光
「胸のところとか脇のところとかに反射光を描き込もう」とのコメント
モデルはどう見ても真っ黒な一切の闇に見えるのに、どうして? そしてどこに描きこめと??
写真上は見えないかもしれないけど、陰の中にも実際には物の形はあるわけで、それを描くのが反射光というもの。反射光を描いた後には、絵全体の濃淡を反射光も加えた状態で整理し直すと良い
その際に、遠いところ同士の濃淡もちゃんと比較すべし
「ハイライト〜反射光〜明暗境界線〜オクリュージョンシャドウなどなど」をちゃんと描き分けよう
色に惑わされないように、モデルの画像をグレースケールにすると陰影を読み取りやすい
見たままの濃淡でも良いけど、最も明るいところを真っ白、最も暗いところを真っ黒と置き直して描くと画面が格好良くなるらしい。これはなかなか実感できなかったんですけど、影をつけるのが上手になるにつれ実感としてわかってきました。
顔(と顔の側面)
顔が真っ直ぐ正面を向いた部分というのは、「鼻先、黒目の頂点を繋いだ三角形とそのまま上にいった額の一部くらい」だそう。
頬骨から先は角度が急ですよね。そこら辺を無視して正面顔を描いていたのがどうやら現れていた
足をちゃんと描く
「足は重心に直結するから、図形的でもいいから足を描こう」
首と鎖骨と服
服に隠れて骨格が理解できていない
首は体にぶっ刺さってる
「首は肩から生えてるのではなく、ブッ刺さってる」って意識で捉えるように
頭部繋がりで、頭の立体というか側面を捉えるのも地味に良くなりました。天使の輪って、あの部分が頭で一番出っ張ってるからできるそうです
大きな繋がり
大きな繋がり(あるいは流れ)とは、「体をパーツごとの意識で捉えるのではなく、体全体をみたときに肉体のボリューム感の繋がりが見つかる。この大きな繋がりを意識して描くと、体がバラバラになりにくい。」というものらしい。「これはあくまで視覚的なイメージで、実際には繋がっていないところがある」のが、解剖学とは違うポイント。
具体的に教えてもらった内容は、解剖学とは違い、また背中のS字みたいなざっくりした形状ではなくもっと細かなボリュームの流れとも違う
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「関節とは違う曲線を追ったら上手く行った!」
この大きな繋がりというのが、腕だけでなく体の至る箇所にあるので、それを探しながら陰影をつけた
あると思って目を凝らすと、いくら陰影が薄いモデルでも大きなつながりはあって、意識して陰影をつけることで体の質感が増す。
空いている隙間を見る
左腕の形がうまく取れなくて悩んでいたところ、「腕がある部分じゃなくて、腕と脇の隙間の形を比べたらいい」と聞いてそちらを見るようにしたら、「今まで気づかなかった違いがわかる!」ってなりました。
空いている隙間を見るというのは引いた補助線と体の間とかを見るのにも応用できるなぁ、と思い、絵の重要な観察ポイントの一つになりました。
腰の菱形
腰と尻が上手く描けないと、上半身と下半身が分離してヤベェ…。腰にうっすら菱形の窪地がありますが、この「腰の菱形を捉えられると『尻が脚の起点』に見えてくる」らしい。
遠目に見ても光源がわかる
「手が届かない距離に絵を置いて、薄目でみても光源がどこにあるかわかる」というのが良い状態
陰影をつけ始める前に「どこに光源があるのか?」をよく見極めるようにしてから着手するようになりました。ただ明るい方から陰影のレベルわけをするのがいいのか、暗い方からするのがいいのかは結構悩んで、この時は結局両側からやりました。暗いところも思ったものの倍は暗くしても大丈夫みたい。あと、大きく右腕、左脇、左足…とパーツごとに陰影の濃さの印象を段階しておくと、やりやすかったです。いきなり細かいところには入らない。
重なったものの前後感
境目が描けない描けない。「前後感バシッと出ると気持ちいいよ!」とは言われたものの、前の足と後ろの足が渾然一体になりそう! くっついちゃう!
「ぼかし」ぼかしは手前の方は少なめ、奥の方は気持ち強めに。ハッチングは逆に。これが上手く行って、前後感も出てよかった!
最初は左足だけをぼかして満足してたんですよね、ここが奥だからって。でも、左足の上に体が立っていて、右腕なんかその奥にあるわけだから、左足の先だけぼかすっていうのは物の位置関係を完全に無視している。全く立体を理解してない自分に気づいて、ちょっとびっくりしました。
反射光2
最初、左脇に落ちてる腕の陰の中にある肋骨かなんかの凹凸を単純に帯で描いたら、「肌に浮いた模様に見えるから、反射光を描き込んだ方がいいよ」とのこと。うーん、言われてみれば確かに模様に見えるかもしれない…それを反射光で解決できるとは、反射光くんってそんなに大事なやつだったのか…! そしてたしかに描き込んだら、模様っぽかったのがちゃんと凹凸に見えるように! すげ〜〜!
脇腹の影に目を凝らしていたら、「明暗境界線」とかいう「光と陰の境目の一番暗い線」が見えてきました。本当にあるのそんなもの? 適当に言ってない? て実はちょっと疑ってたんですけど、あったわ…! 伝説は本当だったんだ!!
長めのストローク
一筆の長さを伸ばして体のボリューム感を掴めるように意識してみました。アウトラインだけを取ってる絵を見比べるとわかりやすいはず。この時に意外と自分が描くアウトラインが直線的というか、内側から膨らんだような曲線を引けてないなあと気づき、気をつけて描くようになりました。
太ももは楕円
左脚と比べてあまりに太すぎない? 大丈夫? と思ったけど、大丈夫らしい。太ももは楕円だから! 言われてみれば確かにそうだけど、意識には意外と入ってないものですね。面を意識して陰をつけて、楕円であることをアピるべし。
尻は直方体を意識
左脚と比べてあまりに太すぎない? 大丈夫? と思ったけど、大丈夫らしい。太ももは楕円だから! 言われてみれば確かにそうだけど、意識には意外と入ってないものですね。面を意識して陰をつけて、楕円であることをアピるべし。
尻というか腰骨というかがしっかり描けるようになると、座ってる絵も描けるようになるらしい。
闇の大地=膝
元のモデルの明暗がきつくてよく見えなかった。写真アプリでコントラストを変えろ、見えるから。そして大きな構造から描け。
尻はなくなるがある
「尻は見えなくなってもあるから、正面から描くときも尻からの繋がりを忘れないように」
その意識を持ってみると、確かに足と尻のつながる部分に、それらしい凹凸があるのに気付く
他の人のデッサンを見る
(影の付け方、質感、完成度、形の取り方とか)
ハッチングは面を取れるだけではなく、温度や質感とか色々表せる、まじ万物が描けるツールなのでは? くらいに聞いていたんですけど、見てみないとわからないじゃないですか。日展(https://nitten.or.jp )というのを観に行ったらいいんじゃないか、とも提案もらってた 英語でデッサン以外の言葉で調べてみたらいい感じのレベル高いやつが出てきた。デッサンは表に出てこないから探すの難しい。
一部を直しても上手くいかない
違和感を感じる時、そこだけを直しても上手くいかない。
以前にも聞いて頭にはあったから気持ち広く修正範囲にしていたつもりでしたが、やっぱり膝下の影あたりからっていうのは少なかったか…と思い直して、膝から消すくらいの勢いで見直すことにしました。体には他の部分から続く、大きな繋がりがあることを思い返せば、一個前の場所から直すというのは当然必要なアプローチなのかも。
見る時間の方が描く時間より大切
「デッサン上級者には見る時間の方が描く時間より大切、なぜなら描き込むと絵を客観的に見れなくなってくるから」
これまではスマフォを横に置いてモデルを見ていたんですけど、iPadでも見るようになりました。描いている絵も写真アプリに途中保存して、隣に並べてスワイプでサクサク交互に比較。補助線も引きつつ、画像のコントラストも変えたりしつつ、違いを見極めるための施策をできる限り打ってじっっと眺める。
意識面での成長部分として、この立っているだけのポーズの中に格好良さを見出したことがピックアップできるらしい。「右脚を早くバシッと格好良くと描きたい!」と上手くいかずもだもだしてる時に呟いたら、「ただ立ってるだけのポーズに格好良さを見出してるのすごくいいよ!」って。
絵を描くのが面白い
「重心がグッと取れた時」とか「立体感がでた時」とか「陰の中の影(反射光)を見つけた時」とか、そういう時に「わぁ、面白いなぁ!」
「絵を描いてて面白いと思ったこと」が多ければ多いほど、魅力的な絵になっていく
毎回振り返りと次やりたいことを考える
「ここはよかった」「こういうのができるようになった」
今回得た知見はもっと応用できるんじゃないか?
次はどんなモデルを選んで何を習得したいか?
というのはいつも考えていました。だからこの後、尻ばっかり描いてる時期があ現れたりしますし、ここに載せてはいませんが補助線の種類がバリバリ増えたりしました。描くプロセスも微妙に毎回変わっていきました。
細い線をシャッシャとしていくのをハッチングというそうですが、このハッチングとやらを使うと面が作れることに気づいた一方で、曲面を作るのとかグラデーション作るのがなかなか難しく上手くいかない。
初めの十日間のどっかで、「もっと一枚に何倍も時間を描けないと上手くならない」って会話の中で出てきたんですけど、絵を描けない人って、そもそも絵に時間をかけられないんですよね。
根性がないとか気力がないとかではなく、「時間をかけられるほど絵に詰め込むべきポイントがわかっていない」。重心の取り方、陰影のレベルわけ、首の生え方、体の大きなつながりなどなど、何も押さえるべきポイントをわかってない状態だと、「自分なりには描けたと思うけど、これ以上何をすれば?」ってなるタイミングが早い。何もわかってない状態で時間をかけようとしても、絵の完成度を上げるところに直結しないので、あ、ここで行き止まりかな?ってなる。
絵を描くのって身近なこと
「反射光によって陰の中に浮かぶ物の影を描く」と知ってから、てけてけっと街中を歩いてるときに目に入ってくる垣根の木々の葉陰に「うわー! これ反射光で描くやつじゃない!?」てなったり、違う色のライトで二方向から照らされてる写真に「あ、この第二色もそうか反射光と同じことか」と思ったり、ボクシングジムで他人のふくらはぎとかを見て「この前見つけたボリュームのラインが本当にある!」ってなったり。
美術館に行ったよ
お絵描きをするようになって、人の絵を見る目が変わりました。重心を取っているのか、陰影の幅はどれくらいか、肌の質感や骨格をどう描こうとしているのか、遠近感はどう出そうとしているのか、一番見せたいところはどこなんだろうとかね。そうやって見つけた人の工夫箇所や上手なところは参考になって面白い。
これまでより、絵を見て得られる情報量がぜんっぜん違うんですよ! どんなに一筆がぶっとい油絵でも人体の大きな繋がりは絶対に外してないなぁとか、この人はマシュマロボディに描きたいのかがちむちボディに描きたいのかとか、もやもやーっとしたタッチでも必ず反射光はあって立体感が表現されてるなぁとか、この配色めちゃくちゃカッコイイ覚えて帰ろうとか、とか、とか。
自分の癖って何かしら?
自分がデッサンをするときに、してしまいがちな癖ってなんだろう?が途中からわかってきました。首がもげがちとか、腰がワンパーツ少ない感じで短くなることが代表格。そういう癖があるのを意識して、描き始める時に「ここはいつも間違うからじっくり見よう」とか「思い込みより少し大きく」とか思ってやると、初手のバランス取れ具合が少し向上しました。
こういう積み重ねが、いずれ「30秒クロッキーで重心をすぐに取れる」カッケェ自分に繋がるのかなぁと思ったりもして。思い込みや癖で絵を描かない。
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