建築家は神
その空間を支配して、再構築して、人の動きから考え方まである程度デザインできると言う点で(金さえあればだけど)建築家は創造主にかなり近づいている存在だと思っている。
幸いSFCは建築関連が強そうなので、いっぱい覗こう たとえばザハの建築をみると、「21世紀はどうすれば重力から自由になるか」というテーマに向き合っているように見えます。コンピュータが構造計算をしなくては絶対に建たないような建物がたくさんあるからです。コンピュータが建築家にとって何を可能にしたかというと、重力の支配を失くしたのです。それが最もインパクトがあったことです。実装が伴ったおかげで、思想が広がっているという順番だと思います。「重力から自由になれるでしょ」と言われても人は簡単に理解できません。でも、ザハが設計した訳の分からないフォルムの建築物が実際に建つことで、「ああ、そういうことなのか」と分かります。もちろん物は浮きませんが、われわれが頭の中で制約的にある「危なそうな構造」というものの意味はなくなるわけです。今は、子どもが建物を描くと底面の方が広い絵をきっと描くでしょうが、そのうち逆三角形や、とんでもない形の建物を子供が描いて、それが実現する時代が来ます。思想として「重力から解放する」と言われても、子どもはタンジブルにイメージできませんが、物が持つ力、実装が持つ力は、決定的に大きいのです。
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