複雑系
巨大なシステムを理解しようとするとき
そのシステムを構成する要素に分解し
分解された要素を詳しく観察することによってシステム全体を理解しようとする手法 (還元論的アプローチ) が通用しない場合
例えば
社会を構成する人間…を構成する分子・原子の挙動が理解できても社会システム全体の挙動は理解することはできない
全体の挙動が個々の要素に分解できないシステムのことを複雑系 (complex system) と呼ぶ。
複雑系を知るためには
個々の構成要素の局所的な相互作用に着目する必要がある。
構成要素の相互作用ルールが比較的単純なものであっても
全体としてみると非常に複雑な現象が生まれる
これを創発 (emergence) という。
さらに、創発されたシステム全体のマクロな性質に適応するかたちで構成要素のミクロな挙動が変化します。