パルメニデス
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パルメニデス(紀元前500年か紀元前475年-没年不明)
パルメニデスは
「ある」(希: estin)ということはどういうことか
という問題を明確化した最初の人物とされている
感覚で捉えられる世界は生成変化を続けるが
そもそも「変化」とは在るものが無いものになることであり
無いものが在るものになることである
パルメニデスは感覚よりも理性に信を置いて真に在るものは不変だと考えた。
哲学は以下の道に分けられる。
真理(希: Alêtheia、アレーテイア)の道と
思いなし(希: doxa、ドクサ)の道
理性(希: logos、ロゴス)が真理
感覚はドクサの道である。
理性によれば
「無」から「有」が生じたり
「有」が「無」になるのは矛盾であるが
現実の存在者は「あり、かつ、あらぬ」(希: einai te kai ouchi)であり
生成流転する(希: gignesthai te kai ollysthai)
感覚でとらえられる運動・変化・多なるものは
死すべき人間のドクサにすぎない
これに対し、
真に「ある」とは、同時に「あらぬはありえない」(希: estin te kai hôs ouk esti mê einai)ということである。
真に「ある」ところのものは連続一体・不生不滅で
変化もしなければ運動もしない全体として同質の球体を形づくっている。
この全体はヘラクレイトスのように対立物の合一したものではない。
なぜなら、対立というものも存在しないからである。
パルメニデスは
ソクラテス以前の哲学者の中でも
自然・万物の根源について探求したイオニア学派
それまでのミレトス学派と異なり
宇宙論に先立って、「真理」を問い
これを現実の存在者でなく
存在と結びつけるという新しい哲学態度を示している。
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