アプリオリ
アポステリオリとアプリオリは、知識や判断がどのようにして得られるかについての区分に関連する用語です。
アプリオリとは
経験に先立って得られる知識や判断を指します。
経験的な観察や具体的な経験から独立しているため
普遍的で必然的な真理を含んでいるとされます。
例えば、
数学の定理や論理的な原則は
具体的な経験をせずとも理解や証明が可能であり
アプリオリな知識に分類されます。
アポステリオリ
アプリオリな知識は
真の哲学的・科学的知識の基盤を形成します。
それは、経験する前に既に私たちの理性に備わっているとされる知識であり
その普遍性と必然性は経験を超えています。
カントは、このような知識がどのようにして可能かという問いに答えるために、「純粋理性批判」で広範な分析を行いました。
例えば
「すべての事象には原因がある」
という因果律の原則をアプリオリな判断の一例として挙げています。
この原則は経験から学ぶことはできますが
その普遍性と必然性は経験を超えた理性の働きによって保証されます。
つまり、この原則は経験的な事実から導き出されるのではなく
経験を理解するための前提条件として理性によって提供されます。
カントは、アプリオリな判断が経験的認識の基礎をなし、それによって私たちが経験の世界を体系的に理解できるようになると考えました。