Express.js
Node.jsのための軽量かつ柔軟なWebアプリケーションフレームワーク
WebアプリケーションやAPIの開発を容易にするための豊富な機能を提供
概要
軽量フレームワーク
ExpressはNode.jsの基本的なWebサーバー機能を拡張
追加機能を提供しつつ
軽量な構造を維持しています。
リクエストとレスポンスの処理過程で実行される関数のセット
ルーティング、認証、エラーハンドリングなど多岐にわたる機能を実装できます。
URLやHTTPメソッドに基づいたリクエスト処理を容易に実装できます。
どのように使われるのか
APIの構築
RESTful APIやGraphQL APIなど
効率的なバックエンドAPIの開発に広く使用されています。
Webサーバー
テンプレートエンジンを使用した動的Webページの生成に利用されます。
モジュール性
Expressはモジュール性が高く
必要な機能をプラグインやミドルウェアとして簡単に追加できます。
構造
アプリケーション
express()メソッドで作成されるメインのExpressオブジェクト
サーバーの設定やルーティングを管理します。
ミドルウェア
リクエストとレスポンスのライフサイクルに介入し
機能を追加する関数
ログ記録、認証、エラー処理などに使用されます。
ルーティング
URLパスとHTTPメソッド（GET、POSTなど）に基づいてリクエストを適切なハンドラに振り分ける機能
テンプレートエンジン
HTMLマークアップとサーバーサイドのデータを組み合わせて動的なページを生成するための機能。
Express.jsはそのシンプルさと効率性から
Node.jsにおけるWebアプリケーション開発のデファクトスタンダードとなっています。
開発者はこのフレームワークを使って、迅速かつ容易に高性能なWebアプリケーションやAPIを構築できます。
Express.jsのプロジェクトを始める際の
初期ファイル構成は、特に決まった形式はありませんが、
一般的には以下のような構造を取ります。
my-express-app/
├── node_modules/
├── public/
│ ├── stylesheets/
│ │ └── style.css
│ └── images/
├── routes/
│ ├── index.js
│ └── users.js
├── views/
│ └── index.pug
├── app.js
├── package.json
└── package-lock.json
- node_modules/: 依存関係が格納されるディレクトリ。npm installで自動生成されます。
- public/: 静的ファイル（CSS、JavaScript、画像など）を格納するディレクトリ。
- routes/: ルーティングのロジックを格納するディレクトリ。index.jsやusers.jsなど、異なるルートのハンドラを含みます。
- views/: テンプレートファイル（例: Pug, EJS）を格納するディレクトリ。動的なHTMLコンテンツを生成します。
- app.js: アプリケーションのメインファイル。Expressの設定、ミドルウェアの定義、ルーティングなどを設定します。
- package.json: プロジェクトのメタデータと依存関係を管理するファイル。
- package-lock.json: 依存関係の正確なバージョンを記録するためのファイル。
この構造はExpress.jsの基本的なスタートポイントですが、プロジェクトの要件や開発者の好みに応じてカスタマイズされることが一般的です。例えば、大きなプロジェクトでは、コントローラー、サービス、モデルなどの追加ディレクトリが含まれることがあります。また、Expressアプリケーションを生成するためのツールやフレームワークが提供するデフォルトの構造も利用できます。