PER
PER
EPSが100円だから、その20倍の値段がついている、というわけです。
この「20倍」がすなわちPERで、PERとは「今の株価が“1株当たりの純利益”の何倍なのか」(株価収益率)を示したものなのです(EPS×PER=株価)。
PER(株価収益率)は、株価を1株当たり利益(EPS)で割った値です。PERの解釈には注意が必要です。
PERが低い場合:
1. 株が過小評価されている可能性がある。市場が見落としている価値があるかもしれません。
2. しかし、低いPERは企業に問題があるサインかもしれません。業績の悪化、業界内の問題、経営上のリスクなどが原因で株価が低く評価されている場合があります。
PERが高い場合:
1. 株が過大評価されている可能性がある。投資家が将来の成長を期待して高い価格を支払っていることを示します。
2. しかし、高いPERはバブルや過剰な楽観に基づく評価の可能性もあります。将来の成長が期待に応えられない場合、株価が調整されるリスクがあります。
「普通」のPERについては、業界や市場環境によって異なります。一般的に、PERは10~20倍程度が平均的とされていますが、これは市場や業界、経済の状況によって大きく変動します。成長産業や高成長企業ではPERが高くなる傾向があります。逆に、成熟した業界や低成長企業ではPERは比較的低めになることが多いです。
投資判断をする際は、PERだけでなく他の財務指標や業界状況、企業の将来性などを総合的に考慮することが重要です。