Reasoning
2021/04/29
Vsauceのreasoningの回を見た。確証バイアス(自分に都合のいい情報ばかりを使ってreasoningしてしまう性質)がなぜ起こるかと言うと、もともとreasoningはソーシャルなものであったかららしい。まず、理由とはたいてい自分が無意識に判断した後にでっちあげるものである(パズルとか、自分の認知的能力が足りないことがすぐわかる場合においてはその限りではないけど)。
自分はAを信じているので、Aを補強する理由を考える。相手はBを信じているので、Bを補強する理由を考える。それを話し合えば、一人で両方考える場合に比べて半分のコストで、同じ結論に達することができる。また瓶の中のジェリービーンの数を予想する実験では、みんなの平均をとったほうが、どんなに賢い人がひとりで結論を考えるより、真実に近くなったらしい。
しかしそういう機会はどんどん減っている。エコーチャンバーのおかげで、Aを補強する理由しか見なくてもよくなっている。
多くの判断において、人間は事実から結論を推論するのではなく、結論を直観したあとでその理由をでっち上げる。
同性婚が認められなかったのは、まず理由ではなく直感で同性愛が受け入れられないとしたあとで、理由を考えているからである。その直感は、これまでの人生経験によって出てくるので、強制的にそうではない人生経験をさせる必要があり、そこから今の言葉狩りみたいな風潮が生まれてるんじゃないかと思う。
2022/07/10
やまえりさん
この前自分の周りで似たような話題が出て突然思い出したのですが、行動経済学に二重過程理論というものがあるそうです。