2024/11/17
結局今のところ一番自分がやりたいのは、面白くて役に立つソフトウェアを作ることかなと思う。
ソフトウェア自体も好きだから、それを分析して記述するのも好きだけど。
Celboを作っていたときはとても楽しかった。自分が考えてたものが実現されてく感覚、課題を見つけられた感覚、でもユーザーリサーチを通して正しく解けていないことが明らかになってくる感覚。締切のヒリヒリ感とリリース後の反響。
正直研究の実験や論文執筆や学会発表でこういう楽しさを覚えたことはないから、こっちに向いてるのかなと思う。
いずれは大きいビジョンを描いて人類に貢献したいと思っている。それに向かうパスとしてスタートアップが正しいのかわからない。
今の会社にはまだビジョンもコアとなる課題もなくて、3人の向かう方向が完全一致しているわけでもなく、このビジョンで行くと誰が決めるのかも曖昧な状態だ。こんな状態から、普及するソフトウェアや偉大な企業を作れるんだろうか。当然それには再現性はない。
ただじゃあアカデミアはどうかというと、こっちこそ再現性がない。いや、誰にも見つかっていない小さな自分の庭を見つけてそこを耕すということに関しては再現性があるか。
というか、アカデミアで自分の興味に従って研究をするとしたら、どういうまとめ方にすべきなのかイメージが全くついていない。それが多少つくようにするために今本を読んでるんだけど。ある程度すらイメージできてない状態では、そっちに賭けるという判断ができないのは当然だよな。
全く同様に、今の会社で経済的に成り立つ持続可能なソフトウェアを作るイメージもやっぱりまだできていない。「経済的に成り立つ」が多義的すぎる。TAMがいくらあればいいのか、従業員が何人いればいいのか、超成長する必要はあるのか、ずっと世話し続けなければならないのか。
全く内容に関係ないことを言うと、正直スタートアップ側にいる人よりもアカデミアにいる人のほうが同じ未来を見てそう・仲良くなれそう感はある。
どっちもやるという選択を取るとしたら、どういう依存関係なのか?
スタートアップ→アカデミアは可能?
山中俊治的なことだよな。相当実績とバックグラウンドがあればできそう
日産での相当ハードな経験あってのキャリアって感じもある
もしくはmasuiさんや暦本先生。このへんはHCI黎明期だからこそかもしれない
アカデミア→スタートアップは可能?
可能オブ可能、なんなら求められていそうではあるけど、抽象→具体に行くのは難しいかも
いや、これスタートアップでいいソフトウェアを作ることへの自信がないから言ってるだけだ。アカデミアという保険を失うことへの怖さが9割を占めてる。実際今の日本でソフトウェアスタートアップをやって勝算が見えるかというと見えないし、いい課題を見つけられなかったら本当につまらなくなって誰にも楽しく話せなくなるかもしれない。
残りの1割は、自分の考えてることがアカデミックな文脈で価値があるものならば、小さな庭を築けるかもという助平心。でも実際そうなのか、どうやってアウトプットするのかは全くわかっていない。noteの手応えがあることが唯一の手がかりってくらい。
もしかして自分も会話にかなり重きを置いているのか?会話というか説明可能性。名誉ってそういうことだもんな。ステータスではなく、アイデンティティの説明可能性に重きを置いている。近代的個人として。
すでに道を踏み外してしまったのかな…………言語力が落ちすぎてる
これを見たら今の自分とめちゃくちゃ同じことを考えていて安心した。
会社を始めたけどやっぱりコアは全然変わってない。ただ情報が増えただけ。