構成主義
構成主義(こうせいしゅぎ)は、学習者たちがある対象について、彼ら自身による(それぞれ違った)理解を組み立てるようなかたちで教育すべきである、あるいは学習者たちの中に既に存在している概念を前提に授業を組み立てる必要がある、というジャン・ピアジェが発達心理学をもとに考案した学習・教授理論を指す。ここでの教師の役目は、学習者がある対象範囲における事実や考えを見つけるのを手助けすることである。
従来の教育では、教師の役割は知識を学習者にコピーすることだった。したがって、学習者は教師から与えられるデータを疑わずにそのまま暗記することが求められていた。何を学ぶかは学校や教師が決めることであり、学習者は教師の指示通りに与えられるものを飲み込み続けていればよかった。社会の構成員が同質で多様性のない時代にはそれこそ効率的な教育方法であり、工員が同じ製品を大量に生産する工場では、まさにそういった均質で代わりの利く人材しか求められていなかった。
しかし、現代のように多様化した社会では、学ぶ意味はそれぞれに違う。また、急速に変化し続ける社会では、教育機関を出た後も常に学び続けていかなければならない。その際、何を学ぶかは自分で判断しなくてはならない。
従来の一斉型の画一的な教育方法では、こうした現代にふさわしい人材を輩出することは不可能であり、それが90年代から構成主義が主流になった理由である。