リサーチ・クエスチョンとは何か
調査研究の作業を進めていく中で、「問いの立て方」に関してとまどいを覚えたり行き詰まりを感じた際に、この小さな本が何らかの解決の糸口になるようなことがあったとしたら、著者としてこれ以上の喜びはありません。(なお、問いを「立てる」という言い回しに含まれる問題点については、第1章で改めて解説します。)
あとがきの最後がこれなの、期待できすぎる
ピーターメダワーというノーベル賞をとった生物学者が、「科学論文はペテンだ」と言っている。内容が詐欺なのではなく、どのように研究を進めるのかというのを理解する材料として使うと、序論・方法・結果・考察という順番は誤解を招くということ。
実際の調査プロセスと典型的な論文の型とのあいだにはギャップがある。
約束事に従った結果として、論文を書いてしまってから後ろめたさを覚えてしまうことも珍しくありません。
論文には結果報告と経緯報告という二つの役割がある
問いを立てるのではなく、問いを育てる
「○○(演劇、アニメ、小説…………)は社会と時代を映す鏡」などとする「素朴反映論」的な文化研究では、実際に文化の創造・生産と仲介に携わる行為者(アーティスト、プロデューサー、画廊主、編集者など)が果たす役割が度外視されてしまいがちです。
知らない視点だった