端末
端末(ターミナルとも)はコンピュータをテキストコマンドで操作するためのアプリケーションです。
厳密にはターミナルエミュレータと呼びます。
基本的な使い方
ターミナルを開くと、カーソルとその左にプロンプトが表示された状態で起動します。
これをshell(シェル)と呼びます。シェルは「殻」を意味していて、Linuxカーネル(核)とユーザの間のインタフェースの役割を担っています。shellが、ターミナルエミュレータで入力したコマンドを実行し、実行結果をターミナルエミュレータに表示してくれているわけです。
https://gyazo.com/72c680de94175acda96953a643ca00a9
色が非常に分かりにくいですがsagoj0_@manjaro > ~みたいな表示になっています。
ここではsagoj0_がユーザ名でmanjaroがコンピュータ名、~が現在いるディレクトリの名前です。ディレクトリはWindowsとかでフォルダと呼ばれるもので、任意個のファイルが入っています。(上限は10k~15kくらいらしい)
shellでは常に自分がいるディレクトリが存在し、そのディレクトリの中で操作を行うことになっています。
ディレクトリの中身を表示するにはlsコマンドを実行します。
https://gyazo.com/8d48baec27b70479b2b3284a41a9c188
どこかのディレクトリに入るときはcd ディレクトリ名とします。
https://gyazo.com/4db5d18dffdf5e6b043bb94bbf716a46
ここではrccディレクトリの中にC言語班用のディレクトリを作っていたのでそれが表示されています。
もう少し慣れたい人はこれをやりましょう↓
【余談】なぜ端末エミュレータなのか
この黒画面のどこが端末なのか、一体何をエミュレートしているのか。そういう疑問を抱いたあなたはセンスがいいです。
1980年代に入るまでは、コンピュータは「メインフレーム」と呼ばれる巨大な装置の集まりでした。
メインフレームは、「端末」と呼ばれる、画面(または紙)とキーボードが合わさった装置を介して操作します。
現在はもちろん、皆さんのパソコンは物理的にキーボードもCPUも一体です。概念として、「端末」が残っているのです。
概念としては残っていますが、当然「端末」専用の装置などPCには付いてません。
代わりに、これをエミュレート(物理的に存在しているものをソフトウェアで模倣すること)しています。
ここで用語を整理します。
ターミナル:GUIで端末を表示(提供)するためのソフト。xterm や iTerm など。
端末:キー入力や表示をするための仕組み。現在は、端末のエミュレータとして /dev/tty や /dev/pts など。
シェル:ユーザの操作をOSに受け渡すインタープリタのようなもの。bash や zsh など。
つまり、皆さんの黒画面は、
【人間】→【キーボード/マウス】→【ターミナル】→【端末エミュレータ】→【シェル】→...→
という構造になっているのです。