選択理論
アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー/William Glasser博士が発表した心理学が選択理論(選択理前心理学)です。 1965年に米国で【現実療法】が出版されて以来注目されるようになり、1996年にコントロール理論を「選択理論」に改名をしました。
選択理論は、すべての行動は自らの選択であると考える心理学です。
行動を選択できるのは自分だけなので、他人に行動を直接選択させることはできません
そのため、問題が発生した時には、相手を受け入れ、交渉することで解決します。
その結果、良好な人間関係を築くことができます。
従来の心理学(外的コントロール心理学)では、人間の行動は外部からの刺に対する反応であると考えられてきました。
そのため、問題が発生したときには怒る、罰を与えるなどの強い刺を与えることで、相手を思い通り動かして解決しようとします。
4つの基本概念
5つの基本的欲求
身体的な欲求である生存の欲求
心理的な欲求である愛・所属の欲求
力の欲求
自由の欲求
楽しみの欲求
https://gyazo.com/910055af4a4c100ea4c09807281cc904
上質世界
上質世界とは、5つの基本的欲求を最も満たすイメージ写真です。
私たちは、この上質世界にあるイメージに自分を近づけていくために、その時最善と思った行動を取ります。
私たちは上質世界にあるものには強い関心を持ちますが、
上質世界にあまり関係のないものに対しては関心を払いません。
上質世界は固定したものではなく、常に作り変えられていきます。例えば夫婦は結婚当初は通常お互いを上質世界に入れていますが、お互いに外的コントロールを使い続けると、徐々に上質世界からお互いを取り除いてしまいます。
全行動
選択理論では、人間の行動を全行動という概念で説明します。
全行動では、我々の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素に分けて捉えます。
私たちの行動は常にこれらの4要素が絡み合って構成されています。
https://gyazo.com/58e8b7c464387c8d90bfc564b40d0598
創造性
創造性とは、既に知っている整理された行動と求めているものが得られないときに、新たなアイデアを生み出すために、脳が情報を再整理している状態のことであり、どんな人にも備わっている能力です。
例えば、いつも乗っている電車がトラブルで止まっている時、私たちは「どうしたら目的地に着くだろう?」「どのルートなら間に合うだろう?」と新しい行動を考えます。こうした脳の働きが創造性です。
https://gyazo.com/ab0437c6f2257750a111a99ad40e30d7
関連書籍
『Little Book of Choice Theory あらゆる人間関係がうまくいく選択理論の魔法』
『グラッサー博士の選択理論』
『テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る』