誰かがお金を稼いでいる
ディズニーはグッズでの売上げを、次の映画制作に充てていると言う 出版社もある部門の売上げが、別の部門の売上げを支えていたりする
金儲けと理想を対立させると、理想ってすごく弱い立場で、「理想はあるだろうけど、現実はこうだよね」とすぐなるわけです。でも大事なのは、現実主義だけで考えると暴走してしまいがちだし、ビジネスとしても壊れるから、ある程度抑制するタガを自分の中で作らないといけないということなんですよ。理想というのはそのためにある。
こういうと、「そんなのは東さんがある程度儲かっているからだ」と言う人が必ずいるんだけど、僕はそう思ってなくて。ビジネスって必ず自己増殖していくから会社が大きくなるし事業も大きくしていきたくなるし、そしたらどんどん最大公約数的というか安易な方向に人は行くわけですよね。それをどう抑制するかを考えておかないと、メディアだったら「誰かを攻撃するような文章の方がPV取れますね」とか「会社が大きくなったんだからキレイ事は言ってられない」とかになって、俺は何のためにやっていたんだっけということになっちゃう。やっぱり現実の暴走をいかに抑制するかを考えていたほうがいいと思うんですよ。
稼ぐことを依託することはできても、無視することはできない
依託してしまうと、生殺与奪のコントロールが失われる