読むこと、読み替えること
▼Re:value
redefinition
顧客の創造
資本主義リアリズムを乗り越えるために、物語を多様に読み替える力が必要
「資本主義の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい」。このスローガンは、私の考える「資本主義リアリズム」の意味を的確に捉えるものだ。つまり、資本主義が唯一の存続可能な政治・経済的制度であるのみならず、今やそれに対する論理一貫した代替物を想像することすら不可能だ、という意識が蔓延した状態のことだ。
▼物語の力
酪農家、銀のサジ
人はなぜ本を読むのか。そう考えると「面白いから」とか「読みたいから」という実感的な答えしか出てきません。それはそれで正解ですが、それ以上踏み込めない壁のようなものが感じられます。
そこで問い方を変えてみます。本が作り出すものは何なのか。その問いについて考えてみることで、なぜ私たちが本を読むのかについて、多様な答えを見出すことができるかもしれません。