結城メルマガYMM372の感想
1時間だけ捨てる
めちゃくちゃ大切な話だと思う。
私もやっているいい方法があります。それは、
1時間だけ捨てる
という方法です。学ぼうと思ったときに、
「よし、これから1時間は捨てたことにしよう」
と心に決めます。そして、それからの1時間は何か一つのことをずっと行うのです。雑念が襲ってきたら「この1時間は捨てたんだ」と「雑念」もしくは「管理者」に反論しましょう。
メタ的に言えば、自分の心との付き合い方
マシュマロテストの成績が良い人間は、おそらくこの手の「対自己意識戦略」をいくつか持っているのだと予想される。 でもって、これは一つの価値軸に対抗する戦略だとも言える
意味(有意味性)を過剰に求めてしまう心性に、別の有意味性を持ち出すのではなく、むしろ脱意味化によって抗うこと。
とは言え、「1時間であっても、捨てていいか?」という反論は湧かないか?
「1時間だけ」という言い方がポイントなのだろう。
人間の時間認識の甘さを逆に利用している感じがある。
たとえ1時間であっても有意味なことはたくさんできる、のような正確な認知だと、この戦略は採りづらい
むしろ大雑把に「一時間くらいならまあいいか」と思える方が、この戦略を採りやすい。
でもって、この採択は自主性を回復している感覚もある
以上は、もう少し整理しておきたい。
全体像の効能
詳細は詰めなければいけませんし、ほとんどすべての文章に手を入れなくてはいけませんが、それでも全体像が見えるのは非常に助かります。毎週の継続が、本を生む力となっているのです。
わかる。
『僕らの生存戦略』も、全体像(章立てのようなもの)ができた後は、なんとなく心のざわざわした感じが落ち着いた。別の作業にも取りかかれるようになった。
一体、全体像とは何なのだろうか?
ともかく、それを作るのは大変である、というのは間違いない。
気持ちの余裕と書籍の品質
また、Web連載の方が本の刊行ペースよりも早いのでストックは現在15シーズン分(すなわち15冊分)あります。その事実は、じっくりと落ち着いて本を作ろうという気持ちを支えてくれます。ゼロから作らなくちゃとなるとかなり焦りますし不安要素もたくさん出てくるからです。次の書籍化はどれにしましょうかねといえる気持ちの余裕は書籍の品質に少なからぬ良い影響を与えます。毎週の継続が、本の品質を向上させているのです。
継続によって生まれるもの
ストックが生まれ、そのストックが心の余裕を生む
焦りは、無用な手抜きやミスを呼び込みかねない
ゆっくり落ち着いて仕事をすることは、ゆっくり落ち着いて読まれる本作りには有用
時間の関係性。
そのような本は、長く読み継がれる可能性を獲得しやすい?
まあ、単純化しすぎだろうが、一つの指針としては有用なのではないか?
時間を急いて作られた本は、消費期限も短い、的な
Easy come,easy go.とはちょっと違うけれども。