結城メルマガYMM366の感想
バランスを保ったままで歩き始めることはできない
完全な切り口は存在せず、完全な文章は存在しない。書き手は思い切ってバランスを崩さないと、文章を始められない。それはちょうど、バランスを崩さないと歩き出せないのに似ている。バランスを保ったままで歩き始めることはできない。 切り口、という言葉は、自分のメルマガでも使った気がする。不完全性、有限性との関係性。
いったん危うい状況になる、ということ。
リスクテイク
わからないままに書き始めること
メルマガのテーマ設定
自分で書きたいことを書けるのがメルマガのいいところですから、自分にとって「できるだけ旬な話題」を書いています。本は数ヶ月という長いスパンで書き、しかも企画趣旨に合わせて整理する必要がありますし、出版社の意向もあります。でもメルマガはすべて自分で決めますのでその自由を生かせるようにしています。
自分も最近は、その週の自分が書きたいことをテーマに選ぶことが多い
一応ゆるやかな連載の枠を持ちつつも、というハイブリッド型
クリエーターの自爆
別のコツとしては「自爆しない」こともあります。自爆というのは不穏な表現ですけれど、かなり実情に合っています。 自爆しないというのは、自分で勝手に「こんなのはつまらない! うああああ、どうしよう! もっとおもしろいもの書かなくちゃいけないのに!」と思い込まないことを意味します。自分で勝手に思い込んで書き続けられなくなる人は多いと想像します。
わかりみ海峡
読者のことを考える、の原理は、読者のことを勝手にわかったつもりにならない、ということでもある わかったつもりになるのは、表面的に「読者のことを考えている」に過ぎない。
真剣に考えれば、わからない部分がある、という理解に至るだろう。
決して100%にはわかりえなくても、わかろうとして手を伸ばすことが「読者のことを考える」である。
その意味で、この行為は初めから有限化されている。