結城メルマガYMM364の感想
『ファクトフルネス』
『ファスト&スロー』の情報摂取版と言えるかな。
ただ読みやすさはかなり違う
議論相手の中に「反対意見を言われると怒る人」
その反応が予想できるなら、反対意見を言わないで伝えるやり方はある
「それは違うと思います」という正面突端な言い方はまず通じない
「これが正しいことだから、私が言っていることは間違っていない」という態度ならいっそう通じない
「それはいいですね。でも、こういう見方はどうですか?」というアプローチ
相手の好みによって言い方を変えることもできる
相手が権威大好きッ子なら「それはいいですね。でも、○○さん(目上の人)はこういうやり方もあるよっておっしゃってました」のような
「なんで、そこまでしなきゃならない」と思うなら、何も変わらない
「時間を区切る」作戦
理解できないことに出会ったときがチャンス
自分が理解できない人(価値観)に出合ったときが成長のチャンス、という言い方もできる
私たちは自分の「当たり前」の中で生きている。
その価値観に沿うような情報を好んで摂取し、どんどんと強化させていく
価値観に沿わない情報は不愉快だとして避けて通る
価値観がバージョンアップするチャンスはそこにはない
エマニュエル・レヴィナスは「正義とは他者のうちにわが師を認めることである」と述べた
自分が理解できない人に出合ったとき、自分の価値観が揺さぶられる
それが変化を生む(可能性がある)
はじめから捨てていたのでは、変化が生まれる可能性はない(ただ強化されていくだけ)
この強化は、強固さであり、頑固で、頭が固く、思い込みが激しいということ
そうなればなるほど、変化は生まれにくくなる
思い込みの激しさは、さらなる思い込みの激しさを呼ぶ
「私はそれを偽だと思っている。でも、あの人は真だと思っている。ではもし、それが真ならばどうなるのだろうか」と一度真摯に考えてみる。
「当たり前」を一時保留し、自分をわかっていない状態に置く
やっぱり偽だという結論が出るかもしれないし、止揚めいた何かが生まれるかもしれない
どうなるかはわからないが、そのように思考し続けることは、自分の思考を開いておくために有効だろう。