発想が得意なタイプ
発想という行為は、基本的には誰でもできる。しかしながら傾向という点は無視できない。社会学者パレートは、『心理と社会』の中で、人間を二つのタイプに大別した。スペキュラトゥール(投機家、思索家)と、ランチエ(株主)である。 スペキュラトゥールは、新しい組み合わせの可能性についてつねに夢中になっっている人間のことで、彼ら・彼女らは、断片で遊ぼうとする人間だとも言える。対するランチエは保守的であり、変化(断片の組み換え)を好まないタイプの人間である。
人間の行動と習慣と習熟と技能の関係を考えれば、前者の方が発想は得意であろう。
初出:2017.Sep.12